将来は着物を着て、静かに気楽に過ごしたいと、小さな憧れはありました。
そして自分の醜いところを隠すのにもよさそうという期待がありました。
すでにこのころは、「変形した体」と「コンプレックス一杯の心」で全身ができていたといってもいいくらいでした。
自分を見つめなおすきかっけ、病気
普段には体型を隠せるずらっとした洋服にして、お出かけのときなどは着物にしよう。
そんな考えで、全身を隠すことばかり考えていました。
そのころ体調をくずしていたので(子宮内膜症が悪化していました)、仕事を辞めることにしました。
治療をしながら、空いた時間で、着付けや和裁を習うことにし、着物で暮らす方法を考えるようになっていました。
放置しておくと体型が崩れていく40代
勉強をつづけたおかげで着物に詳しくはなっていきましたが、40代ともなると以前と同じように食べていると、脂肪をつけていくばかりのようです。
普通に3食食べている当たり前の暮らしをしているだけなのに、体重はじわじわ増えていきます。
体重60キロ、足首21.5センチ、ふくらはぎ36.5センチ、太もも56センチ、ウエスト76センチ の体型は、それでもさらに太るのをなんとか食い止めるのが精いっぱいでした。
二重あご、段腹でふくらんだお腹、太ももはすれてムチムチで、太った子持ちししゃものようなふくらはぎ、
それがさらにふっくらぶよっとしていく、ジワジワっとさらに太くなっていくだけです。
そして、さーらーに!
下へ下へと下がっていく、全身のお肉っていうか脂肪。
このころ初めて腰痛になりました。
着物で全身を隠すといっても、腰痛になったため、さらに気持ちがダウンしました。
「歳をとるってこんな惨めなものなんだ」
「太くて痛みをかかえて歳をとっていくんだ・・・」
デブで寸胴オバサンの道をひたすら歩くしかないんだ・・・と諦めていました。
娘からの一撃!同じ歳の憧れの先生
そんなおり、ピアノを習っている娘に、こんなことを言われました。
「お母さんはフツーのおばさんだからしょうがないけど、ピアノの先生はどうしてあんなに綺麗なんだろう。一緒の歳のはずなんだけどな」と。
その先生の話をするときには、娘は憧れの目をしてうっとり話すのです。
同じ歳でありながら、かたや太目寸胴のフツーのおばさんで、かたや憧れの存在!!!
娘のピアノの先生は脚はもちろんほっそりしていて、全身のスタイルも若いときのままでスラリとキレイです。
未だにミニスカートや、体型のわかるぴっちりのワンピースを着ています。
ヒールの高い靴もお似合いですし、姿勢もよく歩く姿も素敵です。
すれ違えば必ず振り向きたくなる、そんな美しい方です。
娘は思ったのでしょうね。
「同じ歳なのにこうも違う!ってどういうこと?」と。
娘が不思議がっている横で、私は必死になって先生と自分の立場の違いを口にしていました。
「だって先生は、人前で演奏する人だから・・・」
「だって先生は、もともとスタイルがよかったんだから・・・」
そんな言い訳しかでてきません。
娘の私を見る目も、軽蔑とまではいかないまでも、「しょーがないと思うしかないよなー」といった具合です。
「こんなオバサンに自分は絶対になりたくない!」という娘の本心が聞こえてきそうでした。
すると・・・
私の心の声は本当は
「40代の半ばで、人生を諦めてしまっていいのか?」
「このまま何の取り柄もない、デブで寸胴のオバサン」というレッテルを、娘にはられたまま生きていくのか、それでいいのか?」
という心の声が聞こえてきました。
この声はしばらく続きましたが、私の中で「今さら脚が細くなるわけがない」という声がささやきます。
「いやいや細くてキレイな人はそれ相当に努力しているから細い脚なんだ」という二つの反する声が行きかうようになりました。
もし、もしも、40代半ばの私の脚が、今までずっと太脚のままだった脚が、並のサイズになったとしたらいったいどうなるだろう?
モデルさんのように細くなることまでは要求しないから、せめて普通のサイズまでダウンしたら・・・・
いったいどうなるんだろう?????
娘にくらった一撃は、私の本心をもう一度呼び覚ますことになりました。
脚やせ成功したい!私の心は揺れ動いていました。
そんなある日のことでした。
- 第1話:「脚やせ成功物語・脚太歴30年涙の克服体験談を残しておきます」
- 第2話:「細い脚を夢みた10代20代」
- 第3話:「脚やせマッサージ失敗編」
- 第4話:「元祖加圧着圧ストッキング時代の苦い思い出」
- 第5話:「細く見える脚への着こなしコーディネート奮戦記」
- 第6話:「脚やせ成功願望も薄れた子育て中」
- 第7話:「太さピークの40代前半のころのサイズ」
- 第8話:「寸胴オバサンでいくかそれとも」←今このページ
- 第9話:「娘に浴びせかけられる暴言は続く」
- 第10話:「脚やせダイエット40代の体験」
- 第11話:「後ろ姿は30代後半を維持するために」
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