「色付きの砂糖の方が健康にいい」っていう常識は間違っていました!
そして「白い砂糖は健康に悪い、漂白したもの」っていう常識も間違ってました!
家族の健康のために白砂糖でなく、色のついた砂糖を買っている方は多いと思います。
ミネラルが豊富ということで、高くてもそちらを買っているのですよね。私もです。
その常識は今日で打ち砕かれました!(あさイチ1月22日)
上白糖と色のついた砂糖の栄養素の比較
そもそも日本にしかない白い砂糖「上白糖」は明治生まれ。
グラニュー糖、上白糖の二種類がありますね。
この二つは栄養素の違いはありません。
甘味も一緒、でもコクがあるのは上白糖なので、プロの料理人は上白糖をよく使います。
「どうせとるなら茶色い砂糖がいい」はウソ
砂糖に対するイメージですが、そもそも砂糖は体に悪いらしい。
白い砂糖より茶色い砂糖の方がいいらしい。というのが常識的ですね。
ところが!栄養素を見ると、ほとんど変わらないのです。
100グラム中のカリウムとカルシウムの量を、上白糖と三温糖で比べました。
上白糖 | 三温糖 | |
カリウム | 2ミリグラム | 13ミリグラム |
カルシウム | 1ミリグラム | 6ミリグラム |
ほかの食べ物でカリウム、カルシウムをみてみると・・・
- カリウムはりんご中一個で350 ミリグラム
- カルシウムは牛乳マグカップ一杯で 220ミリグラム
たとえ上白糖を 三温糖に変えて100グラムの砂糖をとっても、ほんの少ししかカリウムやカルシウムを多くとることはできません。
ミネラル豊富な色のついた砂糖(三温糖)とはいえ、野菜や果物で取った方が良いと思われます。
三温糖とてんさい糖、きび糖との違い
色のついた砂糖ということで三温糖を例にあげましたが、ほかに「てんさい糖」「きび糖」という茶色い砂糖がありますね。
これらも体にいいということで、健康志向の家庭では取り入れているかもしれません。
カリウム、カルシウムは、ほぼ同じなのですって。
カリウム・カルシウムの量=「三温糖」=「てんさい糖」=「きび糖」
色付きなら「黒砂糖」が最高
色のついた砂糖の中で、唯一ミネラル豊富といえるのが「黒砂糖」です。
黒砂糖はサトウキビを絞って煮詰めただけのものです。
そのため製造工程が単純で、サトウキビの栄養が残りやすいのです。
カリウム・カルシウムはほかの色のついた砂糖より多いです。
ちなみに、「てんさい糖」も「きび糖」も 上白糖と同じような作り方をしています。
結論!「茶色い砂糖の方が体にいい」はウソといっていい
以上のことから、「茶色い砂糖は体にいい」というのはほとんど意味がないということです。
ミネラル豊富だから体にいいよ、という常識は間違いということになります。
ミネラルをとるなら、他の食品から充分な量をとれます。
調味料として砂糖を使うにあたっては、上白糖も色のついた砂糖も同じ扱いでいい。
それなら、料理の色が維持されて、お値段安い方がいいですね。
そうそう、上白糖は漂白されて白いのでもありません!!
漂白されて白いわけではない上白糖
「上白糖は漂白されているから体に悪い」という常識も間違いでした。
上白糖の製造工程には、漂白はありません。
上白糖の製造工程
上白糖の製造の仕方は、
サトウキビ⇒原料糖(茶色でさらさら)⇒白下(白い結晶)⇒遠心分離機にかけて結晶と密に分ける⇒ビスコと言われる糖液をかける⇒ 上白糖
このとき結晶の違いによって、グラニュー糖、ザラメの違いができます。
結晶の一番小さいものが上白糖、もう少し大きいものグラニュー糖、 もっと大きいものがザラメ糖になります。
三温糖は この工程で出てきた密をにつめて結晶したもの。
三温糖の名のゆらいは、振り分けられた水を温め煮詰めることを3回繰り返したということからついた名です。
つまり、上白糖、グラニュー糖、ザラメ、三温糖は製造工程の違いで形が変わったものです。
「色のついた砂糖は健康にいい」はウソ、常識は間違っていた!
これまでの砂糖の常識は間違っていたんですね。
色のついた砂糖と、白い砂糖の違いはわずかにミネラルが色のついた砂糖の方がおおいだけ。
ミネラル豊富というほどの量ではありません。
そして上白糖は漂白したものではない!
世界中の文献を調べても、白い砂糖の方が茶色い砂糖よりも体に害を及ぼすという資料はないということでした。
安心して料理に白砂糖(上白糖)を使えばいいですね!
コメント