若くても発症する「微小血管狭心症」がどんな症状なのか、原因は何か、また治療法は?
「微小血管狭心症」は40代50代の女性の10人にひとりが発症する病気です。
心臓が痛いだけでなく、のどやあご、歯、腕などにも痛みを感じることもあります。
この話を聞いていて、心臓の痛みで心電図までとった私は「これだ!」と思い当たり納得できました。
では「微小血管狭心症」とはどんな病気なのかから。(NHKあさイチ2017年12月27日)
専門家の先生は天野惠子さん(静風荘病院・医師)です。
「微小血管狭心症」の症状・いつおこる?
40代50代の更年期女性に多いとされる狭心症です。
「微小血管狭心症」の症状は、心臓の痛みが起こります。
心臓だけの痛みだけの場合もありますが、背中、のど、奥歯、肩、胃など広範囲に痛みが出ることもあります。
広範囲の痛みのため、生活に大きな支障をきたすこともあります(死にいたることはない)。
安静時に起こりやすいこと、時間は5分~半日かけて断続的に続くこともある。
1週間に一回から3か月に一回という間隔でおこります。
「微小血管狭心症」の痛み方
「微小血管狭心症」は細い血管がけいれんしておこります。
痛みの感じ方は締め付けられるような痛さ。
のどの痛みや歯の痛みは、まわりから押さえつけられるようなぎゅーっとした痛さ。
40代50代の女性に多い理由・原因は?
閉経前後の女性におこりやすいのは、エストロゲンが減少してくるからと思われる。
血管を拡張させる働きがエストロゲンにはありますが、それが減少するので細い心臓の血管がよけい狭くなりけいれんすることで痛みがでます。
また 急に寒い所に行くと血管が収縮することでも痛みがでることがあります。
運動しているときでなく、安静時に症状が出やすいが、しばらくするとおさまるので心臓病とは気づきにくい。
5分程度の短さの人、半日ほど断続的に続く人などさまざまで、更年期が終わると落ち着く人が多いのも特徴。
70歳くらいになっても続くようだと、太い血管を調べてみた方がよいが、たいていは関係ないことが多い。
病名を知って治療するには
心臓の細い血管の痛みは、心電図をとってもわからず、どんな病気なのかわからないこともあります。
内科、心療内科、歯科など受診してわからなければ、「微小血管狭心症」 専門医を考えてください。
検査できるところは全国にも少ないので、日本循環器学会のHPをみてくださいね。
循環器の専門医の名簿があります。
検査は太い血管に異常がないことを調べるなどして、消去法でつきとめていきます。
「微小血管狭心症」の治療方法
「微小血管狭心症」とわかれば、治療方法があります!!
それは「カルシウム拮抗薬」を 一日一回飲むだけ。
カルシウム拮抗薬は、心臓の微小血管を広げる作用があるので、劇的に症状が改善します。
どの病院にいくといいかわからにときは、循環器で診てもらうようにします。
太い血管に異常がないということがわかったら、 微小血管に異常があるのではないでしょうかという質問ができるといい。(天野先生)
心臓の病気だけど命にはかかわらない
狭心症という名称ですが、専門家の先生・天野惠子さん(静風荘病院 医師)によると、命には別条がないとおっしゃってました。
「太い血管の狭心症との関係性はない」と断言されていましたよ!
これで、ほっと一安心です!
10人に一人くらいの割合で「微小血管狭心症」になるそうですが、閉経とともにおさまっていくことが多いのでそのまますぎてしまう人もあります。
「カルシウム拮抗薬は非常に良い薬で、危険性のない薬」だともおっしゃっていましたよ。
もし、気になる心臓の痛み、安静時の痛みがある方は、調べてもらうと安心できます。
※「狭心症」は血管が細くなる病気です。
更年期の女性におこりやすい狭心症、治療法があってよかったですね。
安静時におきる心臓の痛み・微小血管狭心症の治し方(更年期女性に多発)まとめ
更年期の女性はエストロゲンが減少し、微小血管が狭くなりやすく狭心症をおこすことがある。
胸の痛みとともにのど、背中、腕などにも痛みがでることがある。
人によって週に1回=3か月に一回おこり、閉経とともになくなる。
治療法はカルシウム拮抗薬を一日一回のむだけ。
微小血管狭心症かも?と思ったら、生活に支障が出る前に専門医にかかりましょう。
NHKあさイチ20171227放送の話題をまとめました。(備忘録としても)
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