授乳しているときは乳首や乳房になにかとトラブルが起きやすいものです。
特に痛みは、多くのお母さんが経験することでしょう。
日に何度も赤ちゃんの口にふくませるものですし、赤ちゃんの成長にかかわることなので、トラブルはすぐに解決したいものですよね。
よく起こる授乳中のトラブルとしては、乳首の傷み、乳房の張りと痛み、いったいどうしたらいいでしょう。
乳首の切れと痛み・対処法
「授乳している間中痛い」痛みは、乳首が切れている可能性が高いです。
乳首の切れは見ただけではわかりにくいですが、早急に治しておいた方がよい痛みです。
原因は赤ちゃんが乳房輪全体を口にいれないで、乳首だけを噛んだりすることで起こるのですが、最初のきかっけは分からないことが多いです。
乳首の傷の治し方
乳首が痛いのは切れて傷ついているからなので、その傷を早く治す必要があります。
そのためには、丸一日か丸二日の間授乳を休んで、手当の軟膏などをぬって治します。
医者にかかればたいてい軟膏を処方してくれ、授乳についてもアドバイスしてくれることでしょう。
授乳の時間を減らし、授乳後に乳首を乾かしてからブラジャーをつけ、傷口を手当するのも効果的です。
授乳を丸一日~二日やめるのは勇気がいりますし、その間はお乳が張って辛いですから、日に2~3回は指でお乳を搾るようにします。
乳房には継続的な刺激があった方が、お乳が順調に出続けます。
授乳できないようならどれくらいのペースで搾乳するといいかなど、医者と相談してください。
痛くない方の乳房で授乳して、一方は時折搾乳ししばらく休ませ切れを治します。
傷がよくなってから飲ませる
良くなってきたら、ちょっと飲ませてみます。2~3分ほどですね。
それで痛みがなければ、その日は2~3分を続け、翌日は5分ずつの授乳を続け、それでもよければその翌日は10分ほどと、一回の授乳時間を増やしていきます。
それで順調に授乳時間をのばせれば完治ですが、また切れて痛みがでるようなら、再び休ませてやり直しとなります。
乳頭保護器を使って授乳を続ける方法もありますが、お母さんが手で搾乳するよりもお乳の出が悪くなる可能性があることと、痛みのある乳首を休ませることができないので、治療の面から見ていい方法とはいえません。
お乳が張って痛いときの対処法
母乳を続けていると「お乳が張りすぎて痛い」という経験をすることがあります。
お乳が張るというのは、お乳がたくさん作られて溜まっている状態で、赤ちゃんに吸ってもらえればスッキリします。
ですが飲みが悪くなったり、授乳の時間なのに飲んでくれないなどが続くと、張っていたくなることがあります。
お乳が溜まるところは乳房輪のすぐ内側の「洞」とよばれるところですが、ここに溜まりすぎている分には、お母さんには痛みはありません。
でも乳房輪が硬く張ってしまうと、赤ちゃんが口に入れても歯茎でお乳を押し出せなくなってしまいます。
すると赤ちゃんの口には乳首しか入らず、つい噛んで乳首を痛めるということがあります。
乳房輪が張ってかたくなったときの対処法
乳房輪が硬くはってしまうときは、飲ませる前にお乳を手で絞りだして、乳房輪が柔らかくして口に入りやすくしてあげるようにします。
そのために乳房輪を搾る時間は2~5分以内。
柔らかくなった乳房輪を指で上下にはさんで平たくすれば、赤ちゃんの口に入りやすくなります。
乳房輪の張りは第一週めの後半ごろ起こりやすいく、2~3日続きますが、授乳を続けていればそのあとはあまり起こりにくいです。
乳房全体が張って痛いときの対処法
ひどい張りの場合は乳房がふくらんで硬くなり、とてもひどい痛みを感じることがあります。
乳房全体の張りは、第一週の後半に起こりやすく、それより遅くにはあまり起こりませんが、乳房全体が硬くなって痛みが広がります。
張りと痛みが軽い場合は、お乳をあげれば楽になっていきますが、赤ちゃんがくわえにくいほどなら手でお乳を搾りだして、乳房輪を柔らかくしてから口にふくませます。
氷のうで冷やす・マッサージする
乳房全体の張りがひどい場合は、氷のうで冷やしたりマッサージをすると効果的です。
お乳の付け根のところから乳房全体をマッサージし、乳輪部分に向けてもんでいきます。
そのときコールドクリームなどの油を塗ってマッサージすると皮膚を傷めずやりやすいです。
でも乳房輪にはつかないようにしましょう。
指で押さえてお乳を搾るとき滑ってしまうので。
余りはしぼる
たまってしまったお乳を赤ちゃんが吸っても余る場合、まだ張りと痛みが残るときは、指で搾ります。
これはお母さんがとても疲れるのですよね。
手で搾るのが上手くいかないとき、疲れてしまってうまく搾れないときは、搾乳器を使って溜まったお乳を出してください。
張りがひどくて乳房がふくらむ、熱を持つ、あまりに痛いというときは、医者に診せて対処してください。
湿布薬、包帯、マッサージ方法、投薬などで解決できるはずです、詳しく話をきいてくださいね。
しこりとうみの対処法
乳房輪以外のどこかの乳房の場所に、張りがあったり痛みが起こることがあり、そこにしこりができることがあります。
できます。
すぐにしこりが消えればいいのですが、痛みなど気になることが続くようなら医者に診せてください。
処置方法は医者の指示によく従ってください。
まれに乳房の奥の方が痛くなることがあり、皮膚が赤くはれるまたは、熱が出るなど症状があれば、医者に診てもらうようにしましょう。
授乳ができなくなることはまずありませんから、お母さんの痛みや不快な症状を早く治せば、また授乳を再開できます。
乳首を噛まれて痛いときの対処法
赤ちゃんに歯が生えはじめのとき、赤ちゃんが噛んでみようとするときがあります。
歯がはえかかると歯ぐきがうずうずするんですよね、それでつい噛んでみたくなるようなのです。
お母さんがそんなに痛いとは思わずやってしまうのですが、そんなときはちゃんと「ダメ!」と教えましょう。
噛んだときすぐに、指を歯ぐきの間に突っ込んで、「ダメ」っとはっきり言うのです。
すると赤ちゃんはびっくりして噛まなくなります。
それでもまた噛むようなら、もう一度指を入れて「ダメ」と叱り、授乳を打ち切ってしまうのです。
すると赤ちゃんは噛まなくなります。
お乳を飲み終えたころに噛むことが多いとききますよ。
※三人の子育てと初孫の育児を体験中の考えや意見です。
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