寝てる時間がもったいない!とばかりに、夜更かしして映画をみたり遅くまでゲームで遊んでいたりしていませんか?
寝不足で起きられず遅刻・・・
昼間ぼんやりして仕事に集中できない・・・
というのは睡眠が翌日に影響を与えているからです。
眠るってあまりに当たり前で「朝まで寝る」という自然な行動ですが、寝ている間に私たちの体はとても大事な仕事をしてくれています。
それは体の機能の回復と同時に脳の機能の回復も一緒にやってくれているんですね。
毎日眠ることで、私たちは心身の疲れをとって健康を維持しています。
よりよい睡眠について考えてみました。
睡眠がもたらす四つの働きで昨日よりも元気に
睡眠をとるだけで、明日も元気で活動できるようになっているのですが、身体の中ではこんな機能が働いているのです。
1・脳と身体の休息
睡眠の働きの中ですぐに浮かぶのが「脳と身体を休息させる働き」です。
人類の誕生以来、昼間活動して夜は眠るという生活パターンは続いています。
現代は交代勤務や海外出張、24時間営業のお店があるなどで、深夜に働かなくてはならない人もありますが、基本的には朝起きて夜は眠るという生活を送っています。
身体の疲れは寝ることによって回復しますし、起きている限り大脳が働くので、脳を休めるのに睡眠は欠かせません。
大脳が活発に働き、身体の各部位に正しい指令をだすことができてこそ、怪我をせず能率よく仕事がこなせます。
2・ホルモンの分泌
睡眠中にでるホルモンに、「成長ホルモン」「甲状腺刺激ホルモン」「メラトニン」があります。
「成長ホルモン」は子供だけにでるのでなく、大人にも出るホルモンで、骨を伸ばしてタンパク質の合成を促す、脂肪の分解を促す、皮膚や髪の毛の再生を促す作用があります。
美容の面からみると、深い眠りによって、皮膚の新陳代謝が活発になり、髪や肌が健康的につややかになります。
「甲状腺刺激ホルモン」は脳の下垂体から分泌されるホルモンで、喉仏の下の気管の外側についている甲状腺から分泌されるホルモンの代謝を促し、身体のエネルギー代謝を調節します。
甲状腺に異常が現れ亢進(高ぶり)が進むと、暑がり、動悸、原因不明の体重減少、倦怠感、月経異常などの症状が現れます。
一方で甲状腺機能が低下すると、むくみや便秘、食欲不振、寒がりなどの症状が現れます。
「メラトニン」というホルモンは、脳内の松果体(しょうかたい)という器官から分泌されるホルモンで、眠気 をもたらし体の深部体温を下げ、副交感神経を優位にして気持を落ち着かせる、呼吸や脈拍、血圧を低くするなどの作用があります。
3・ストレスの消去
眠りには深い眠りと浅い眠りがあり、深い眠りの「ノンレム睡眠」のとき、記憶を消去する働きがあるといわれています。
記憶を消去する働きには、「コルチゾール」というホルモンが関係していて、睡眠中に分泌されることがわかっています。
精神的なストレスには日中のさまざまな原因がありますが、ぐっすり眠ることがストレスの原因となる記憶をやわらげます。
また「コルチゾール」には、血糖値や血圧を調整したり、胃酸の分泌を促したりする作用もあります。
さらに皮膚の炎症の抑制・緩和の作用もあります。
「コルチゾール」はストレスホルモンと呼ばれるように、ストレスが多いとたくさん分泌されるようになっていますが、あまりストレスが長期化するとコルチゾールの分泌過多が続き、「無気力・無関心」「脳の早期老化」などが起こりやすくなります。
そのためあまりに強いストレスにさらされ続けるのはよくないということも知っておきたいです。
4・記憶の整理
眠りには深い眠りと浅い眠りがあり、浅い眠りの「レム睡眠」のとき、身体は深く眠っているものの脳が活発に動いています。
このレム睡眠のときに記憶の整理や定着が行われています。
昼間に学習したことを記憶にとどめることができるのも、睡眠のおかげです。
記憶の選別も行われるため、定着させたい記憶は繰り返し学習するのが効果的な記憶法です。
そのほかの睡眠がもたらす働き
上記の四つ以外にも睡眠は私たちの身体に働きかけてくれています。
私たちの体に栄養や酸素を送る血液が作られるのも眠っている間の時間です。
起きている間は、重力がかかっている体に酸素やエネルギーを送るので精一杯で、造血作用はおこなわれません。
血液には免疫機能のある白血球がありますが、造血される睡眠中にこそ、免疫力がアップされるといっても過言ではありません。
また睡眠中には抗酸化作用のあるホルモンも分泌されています。
抗酸化作用とは、血管や細胞を傷つける活性酸素を抑える働きのことをいいます。
活性酸素が増えると、動脈硬化引き起こしたり生活習慣病をおこしたりと、身体の内部で老化がすすみます。
つまり寝ている間に、抗酸化作用が働くことで、老化を予防することができる(=アンチエイジング)のです。
ぐっすり眠れる!質のいい睡眠とは・いい仕事のために眠りを大切に
「ぐっすり眠れたぁ~!」「あー気持ちいい!」そんな言葉が起き抜けから出てくるような睡眠、それが質のいい睡眠です。
が、「そんな爽快な気分なんてここ何年もないよ」とつぶやいたあなた。
その想いはあなただけではありません。
いかに多くの人が、朝の爽快な気分を味わっていないことでしょう。
年齢があがると、夜中に目が覚めたり明け方悪夢をみたりで熟睡感がもてないことはよくあるんですよ。
「気持ちよく目覚めた眠りが質のいい睡眠」であることは異論はないと思います。
では質のいい睡眠というのは、具体的にはどのように判断するのでしょう?
「質のいい睡眠」とはこの三要素
質のよい睡眠とは、
- 「寝つきがいい」
- 「途中で目覚めてもすぐ眠れる」
- 「朝すっきりと起き上がれる」
という三つの要素が合わさっている睡眠です。
質のいい睡眠で気持よく目覚めた朝は、気分爽快でその日一日中体がよく動き、頭も働きやすいです。
肌の調子もよく全身の疲れが取れていて、ストレスも軽くなっていて、前向きな気持ちで行動できます。
体力気力ともに充実した一日が過ごせるというものです。
質の悪い睡眠とは
現代ではこうした「質のいい睡眠」をとっていない人が多くいるのではないでしょうか。
反対に質の悪い睡眠しかとれていないと、
起きて1時間たっても「眠い~」「もっと寝たい~」「頭がぼーっとする」と感じているような場合です。
もっと眠りたいと体がいっているのですね。
質のいい睡眠がとれればパフォーマンス向上
人と会っての仕事をしている人なら「高いパフォーマンス」を維持したいと思っているはずです。
体調を万全にして、「高パフォーマンス」で契約をとりたい!仕事を手早く片づけたい!
と考えているはずです。
そのため睡眠をおろそかにはしていないはずです。
深酒や夜更かしなんて、たぶんしてないですよね。
睡眠の質が悪い人のリズム
睡眠の質が悪くなる原因ひとつに、起きる時間、仕事にはいる時間、寝床に入る時間などが日々バラバラという人。
朝または午前中は調子が悪い人が多いのは、睡眠のリズムが一定でないのため睡眠の質が悪くなります。
一回の睡眠で、翌日のパフォーマンスは全く違ってきます。
睡眠のリズムが日々バラバラのため、連日疲れが残り、眠気や気力減退につながっていきます。
いい仕事は質のいい睡眠から
たかが睡眠というなかれ。
「寝る子は育つ」のことわざと同じく「質のいい睡眠をとれる大人は仕事ができる」と言い換えることができます。
あるいは「熟睡できれば体力気力が充実する」といえます。
美容を気にする女性なら「質のいい睡眠でアンチエイジング」できます。
ぐっすり眠れることは、いいことづくめ。
悪いことはあるでしょうか?
思いつかないですね、それほぐっすり眠れることは大切なこと。
どんな年代の人も、活力に満ちた充実した一日を送るためには、「質のいい睡眠は欠かせません」。
ではどうしたら「質のいい睡眠」ができるのでしょうか?
少しでも睡眠の質をあげたいっということなら、「睡眠の達人」があたりまえにやっているちょっとした心がけを、あなたもやってみてはどうでしょう。
まとめ
以上のように睡眠が私たちの心身に、多くの恩恵をもたらしているわけです。
ですから寝るのはもったいないと思わずに、適度な睡眠時間を確保することは、健康を維持するのにとても大切なことなんですね。
今日より明日、もっと元気に。
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