NHKあさイチ「40代からの脳梗塞対策」で更年期に起きやすくなるのはなぜか、脳梗塞の症状と予防法が放送されていました。
女性の場合は更年期に起こりやすい「高血圧」が脳梗塞を起こしやすいこと、対応が遅れないようどんな症状なら救急車を呼ぶといいのか、
など事前に知っておきたい話題でした。
50歳で脳梗塞を発症した俳優の磯野貴理子さんが体験を告白されていて、その原因や命を救った行動を学ぶことができました。
脳梗塞を未然に防ぐためにも40代50代の人全員に、お知らせしたいです。
40代から脳梗塞になるきっかけは高血圧
女性は 更年期になると血圧が上がります。
その理由は・・・
更年期になると女性ホルモンのエストロゲンが減少します。
エストロゲンは血管を守る働きがあるので 、エストロゲンが減ると血管が硬くなります。
すると 血圧が上昇 します。
血圧が高いと、やがて血管壁にプラークができるようになります。
するとそこに 血液の固まりである「血栓」ができ血管をやがて詰まらせてしまいます。
それで脳梗塞が起こるので、高血圧は改善しないと危険なのです。
若い頃に血圧が低い人でも、更年期になり血圧が高くなりやすいので、女性はみな血圧に気を付けた方がいいんです。
高血圧の目安は 最高血圧135以上最低血圧85以上。
高血圧がどうかと言うのは自覚症状はありません。
日中 5分ほど静かに座って それから測ると、正しい血圧が測定できますよ。
そのほか心臓の不整脈でも脳梗塞に
高血圧から脳梗塞になる以外にも、 脳梗塞になる原因が分かっています。
一つは心臓の不整脈、もう一つは多量の飲酒です。
心臓の不整脈
左の心房に 不規則な脈が起こると、血栓が出来やすくなります。
その血栓が 脳に運ばれて 脳の血管内で詰まることによって、脳梗塞が起きます。
不整脈になるには、「息が切れやすい」とか「動悸がする」「階段や坂を上るのがきつい、などの症状が前もってあります。
心当たりがある人は 自分で 脈拍を測ってみると、不整脈かどうかが分かります。
自分で脈を測る方法
親指の付け根下の手首の脈の打つところを、もう片方の 3本の指で軽く触って脈を測ります。
15秒測ってみて、×4で1分の脈拍がわかります。
その間に不整脈であれば一定のリズムを刻まない、 脈が打つべきところで飛ぶ、 あるいはドッド、ドッドーーーなどの 不規則な打ち方をします。
もしそのような脈の打ち方であれば、不整脈なので、病院で診てもらう方が良いです。
お酒の飲み過ぎでもおこる脳梗塞
若い人でも 多量の飲酒が続くことで脳梗塞が起こりやすくなります。
酸化ストレスが増す、 大量飲酒すると不整脈になりやすい、 ということが わかっています。
飲酒の目安
適度な飲酒なら脳梗塞の危険はないので、以下の適量がおすすめです。
- ビールなら500ml
- ワイン2杯弱
- 日本酒一合
- 焼酎25度でコップ1/2杯
脳梗塞はどんな症状か
脳梗塞の症状ですが、ゆっくり出る場合もあり、 突然出る場合も あります。
症状は主に、
- 考えがまとまらない
- ろれつが回らない
- 片側の麻痺
- 視野が半分欠ける
- ふらついて歩けない
こんな症状が突然起こったら救急車を 呼びましょう。
MRIで診察すると脳梗塞がわかります。
早期に発見すればするほど治療も短く完治しやすいそうです。
ドクターも実践中の脳梗塞の予防法(男女共)
山本晴子先生(国立循環器病センター 医師 本日のアドバイザー)も実践されている予防法です。
予防法は男性女性ともに同じです。
脳梗塞を予防するには 「息が上がる程度の 軽い運動を10分以上」続けることがおすすめ。
類似の運動として、早足で歩く、自転車に乗る、階段を上る、 四つん這いで床掃除、なども有効です。
できれば1日トータルで1時間ぐらいが理想だとおっしゃいます。
食事は食物繊維を多めにとるように心がける。
そして水分を 一日に1から1.5リットルとる。
40代から脳梗塞対策を・高血圧注意!予防法は男女同じ(あさイチ)・まとめ
女性は更年期に高血圧になりやすい、高血圧が脳梗塞の危険性を高める。
不整脈も脳梗塞の危険がある。
多量の飲酒も脳梗塞の危険がある。
脳梗塞の症状は、ろれつが回らない、片側に麻痺がでる、考えがまとまらないなど、あればすぐに救急車を呼ぶ。
脳梗塞の治療は一刻も早く(脳梗塞を治せる治療法「t-PA」という点滴、発症から4.5時間以内なら有効。)
予防法は男女とも同じで、息が上がるくらいの運動、食物繊維をとる、水を一日に1~1.5リットルとる。
NHKあさイチ20170911(月)放送「40代からの脳梗塞対策」の要点、気づき感想です。
アドバイザーは山本晴子さん(国立循環器病センター 医師)
先生はストレス?も関係して高血圧になっているそうで、降圧剤を利用しているとのこと。
追記)脳梗塞の治療法で注目されいるのが、時間以内まで有効な「血管内治療」です。血管内に管を通し直接血栓を取りだす治療法で、近年効果が認められています。
血管内治療が受けられる病院は、日本脳神経血管内治療学会のホームページに掲載されています。
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