美味しい海の幸の代表格ともいえるカニは、日本人なら多くの人が大好きな食材ですね。
生の状態で長期保存することは難しいため、多くの場合は冷凍で保存し流通しています。
冷凍のよいところは購入後にも保存がきくところ。
そしていざ食べようというとき、解凍していただくわけですね。
でも、たまにしか冷凍蟹を購入するわけではないですから、うまく解凍しているかといわれれば、ベストは方法を知らないというのが正直なところではないでしょうか。
解凍方法によっては、美味しさにおおきな違いが出てきてしまいます。
そこで蟹の正しい解凍法を今回はお伝えしますね。
カニは解凍方法で美味しさが変わる!
カニの解凍の作業は、簡単そうで実は難しいといえます。
間違った方法で解凍してしまうと、カニの美味しさが半減してしまうのです。
解凍方法によって美味しさが変わる理由は、カニに含まれている水分量は80%程度と多いためです。
また、冷凍と言っても、生とボイルでは解凍方法が異なります。
ではまず生の冷凍カニを解凍する方法から。
生の冷凍カニを解凍する方法
水揚げされてからすぐに冷凍されたものは、短時間で解凍するのが美味しさを逃がさないコツです。
常温で流水を使った解凍がおすすめです。
ただ水に触れることによって旨味がどんどん逃げ出してしまうので注意が必要です。
解凍する際には、食べる分だけを密閉できるビニール袋に入れた上で、流水での解凍を行いましょう。
また完全に解凍するのではなく、半解凍ぐらいの方が、カニの美味しさを最大限に堪能できます。
ボイルされた冷凍カニの解凍方法
ボイルした後で冷凍されたカニは、冷蔵庫の中で時間をかけた解凍がおすすめです。
生の状態から冷凍されたカニと同じように室温解凍をすると、身が乾燥してパサパサとなり、プリプリ感がなくなってしまいます。
解凍する際には、カニの乾燥を最大限に予防することが、美味しさをキープするための秘訣です。
冷蔵庫の中で解凍する場合、乾燥を予防するために、新聞紙やキッチンペーパーでカニをしっかりと覆った上で、ビニール袋に入れた状態で解凍します。
この場合でも完全に解凍してしまうのはNG。
8割ぐらいまで解凍した状態でいただくのがベストです。
冷蔵庫に何時間ぐらい入れればOKかという点ですが、これはカニの種類や大きさによって異なります。
解凍時間の目安
- タラバガニなら1日~1日半ぐらい
- 体が小さめのズワイガニなら半日~18時間ぐらい
が目安です。
NGな解凍方法は
冷凍カニの解凍方法には、NGな方法もあります。
例えば、電子レンジを使った急速解凍は、高温解凍でカニの美味しいエキスが流れ出してしまい、パサパサになってしまいます。
また、一度解凍したカニを再冷凍するのもNGです。
品質が劣化してしまうので、解凍するのは1度だけとし、解凍した分はすべて食べ切りましょう。
冷凍カニの解凍方法まとめ
冷凍されたカニを美味しく食べるための解凍法は、完全に解凍しきる少しまえ。
- 生のカニの解凍方法=食べるぶんだけをビニール袋に入れ流水で解凍
- ボイルしたカニの解凍方法=紙類でカニをおおいビニール袋に入れて冷蔵庫で解凍
- 電子レンジを使用しての解凍
- 解凍したカニを再冷凍すること
冷凍カニを最高に美味しく!