2010年11月1日NHK朝イチ言葉の力・人生を変える驚異の「ほめパワー」
「褒めて育てよ」とはよく言われています。褒めるということを人間関係や教育、さらに精神医学の分野にも応用して効果を出しているという話です。
2010年11月1日に放送された、NHK朝イチ言葉の力・人生を変える驚異の「ほめパワー」
ストレスの多い現代社会ですが、夫、子供、家族そして仕事上の部下や同僚など、人を褒めることで人間関係を改善するという研究結果が多数出ています。
夫との関係をよくする言葉のパワー
まさに人生を変えるほめパワー。魔法の言葉で人生がすっかり変わります。
夫婦関係には、夫のほめテクで、夫婦関係の改善を図るということができます。
番組で集まったのは、30代40代の女性たち。ある女性の話では、コミュニケーションとか、会話がないので困っているということです。
夫婦問題カウンセラーの小林美智子さんの話。
夫を褒めるために3つのテクニックを紹介しています。
ほめテクニック1・家の中の仕事をたのむ
生活家電など現代は、いろいろ便利になっていますが、ちょっとしたことでいいので、家の中の仕事で、あえて夫の出番を作るということが大切です。
電球一つ換えてもらって、「ありがとう、さすがお父さんだね」とほめることで夫婦関係や家族の中でも雰囲気が変わってきます。
お母さんが自分で電球くらい換えることができても、あえて夫に頼んで、助かったと言うことにすると言うことが大切です。
それで、直接感謝のことばなんか言えないという場合は、間接的に伝えるということもできます。
ほめテクニック2・第三者を介して褒める
ほめテクの2番目は第三者を介してほめるです。
「●●君のママがあなたを優しいと言ってたワ」というだけでも夫はいい感じになるものです。
ほめテクニック3・結果をほめる
褒めるテクニックの3番目は結果を褒めるということです。
男性の場合は、自分がどれだけ家族の中で役に立っているかが気になる動物です。
「あなたのおかげで毎日が楽しい」という言葉、「あなたと結婚してよかった」という言葉が男性にとって褒め言葉の究極のゴールになる言葉です。
女性の方たちは、男性が言われたい究極的のゴール言葉だと認識してください。
夫婦の会話が無い、1日5分も夫と喋ってるかどうかわからないという人もお試しあれこれ。
子育て、認知症予防における「ほめパワー」です
「ほめパワー」で社会的適応能力が2倍になるという研究データがあります。
また、認知症の予防にもなるアメリカの研究で言われています。
褒められたことによって、自分から行動したり考えるようになることを研究で明らかになってきています。
褒められることによって、社会に認められているという意識が高めり、これが、子育てや認知症の予防や改善に非常に大切であると考えられています。
脳科学的にMRIでの実験結果を見てみると、人類の脳機能の発達において、獲物を得たりするときに活動が活発になる脳内部の前頭葉の線条体という部分がわかっています。
その部分が、褒められることによっても活動量が活発になっていることがわかってきました。
人類の脳の発達で、生きるために獲物を獲得することと、人から褒められるということが同じような脳の活動をしていると言うことになります。
人に褒められる⇒やる気が出る⇒行動⇒さらに多くの獲物を獲得する
という循環になることが、そうさせていると考えられます。
前頭葉を活発に使うことが、認知症の予防、認知症になりにくくなるという事であり、子供の精神発達にも影響すると言うことのようです。
女性によく効く「ほめパワー」の話
女性の社員を持つ会社の男性管理職を対象にした、女性のほめ方講座です。
女性職員のパワーを引き出す女性が本当に喜ぶコミュニケーション方法、コミュニケーションを円滑にする方法を学んでいます。
講師の片山美奈子さん、まずは、男性管理職の方々に、普段どおりに女性をほめてみてくださいと実験します。
初対面の女性と向かい合って、女性を褒めてみます。
すると、「指がとても綺麗だと言われないですか?」「すごく綺麗な手ですね。」
またある人は「髪をアップにして、綺麗ですね」とか、男性の場合は女性の見た目を褒める傾向が多くありました。
しかし、その場合の女性の反応は、外見を初対面の男性に褒められて微妙に引いている感じがします。
女性の場合は、見た目や結果を褒められるよりも、行動のプロセスを褒めるられると喜ぶ傾向があります。
仕事の現場では、例えば、「遅くまで頑張って企画書を完成してくれたんだね。大変だったね。」と一言あるだけで、また頑張ろうという気持ちになります。
そうすると、すごく見ていてくれている上司だという信頼関係が生まれます。
結果よりプロセスを褒めることが、女性の場合は効果があります。
ほめパワーでダイエットにも効果があるという話
褒めたら痩せたということで、脳科学的にはそれはどういう意味があるのか調べています。
先ほどの「ほめパワー」のところで、脳の血流量を調べてみると褒められると脳の線条体という部分が活発に動いていることがわかっています。
「自己効力感」「自分はできる」という感覚、これが感じられると人間は頑張るわけです。
ダイエットを続ける上で、褒められながらダイエットを続けると言うことが継続につながるという話です。
鬱状態の改善にも効果があるという研究
いつもメモ帳とペンを持ち歩き、気がついたら自分をほめる言葉をメモするようにする方法です。
「ほめ日記」の効果です。
「ほめ日記」を続けることで、毎日わくわくするようになり、鬱状態の改善に効果があるという研究結果です。
もっともっと頑張らなければと自分を責めて、追い立てることが美しいと思っているのが日本人的感覚でしょう。
そうではなく、些細なこでも自分を褒めるということで、やる気を出すという効果があります。
それをノートに「ほめ日記」という形で記録して、自分のいいところをを振り返るという達成感をいつも感じるようにします。
そうすることによって脳の前頭葉が活発に動き、鬱状態の改善に、心理学的に効果があるという結果です。
自分を褒めることで人も大切にすることができ、また、そのことで他人も褒めることができるようになり人間関係が改善される効果があります。
ほめる言葉の力「ほめパワー」で夫婦関係を良好に!子供にも有効ですまとめ
2010年11月1日NHK朝イチ言葉の力・人生を変える驚異の「ほめパワー」をみてのまとめです。
「褒めて育てよ」と子育てや仕事上の人事育成現場などで、よく言われています。
今回は、「褒めて育てよ」を脳科学や心理学の面から裏付けるような内容の番組でした。
「褒める」ということで人間関係や教育、さらに精神医学の分野にも応用して効果を出しているという話です。
- 夫との関係をよくする言葉のパワー
- 子育て、認知症予防における「ほめパワー」です
- 女性によく効く「ほめパワー」の話
- ほめパワーでダイエットにも効果があるという話
- 鬱状態の改善にも効果があるという研究
「朝イチ」は女性主婦向けの番組ですので、女性からみた夫の「ほめパワー」でしたが、同じように夫から妻への「ほめパワー」もあると思います。
家族円満のきかっけになるかと思います。
ストレス社会で、夫、子供、家族そして仕事上の部下や同僚など、人を褒めることで人間関係を改善すること、大切ですね。
※少々古い番組のまとめですが、記録として残しておきます。
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