「稲荷ずし」と「巻き寿司」がセットになった「助六寿司」。
なぜ「助六寿司」というのでしょう?
手軽な食事として、コンビニやスーパーでは必ず見かける定番食ですね。
そうそう、運動会や通夜ぶるまいなどでもよくお目にかかります。
三日に一度は食べたい助六寿司ファンでありながら、今まで良く知らなかった助六の由来を調べてみました。
またどんなときに食されて愛されているかも。
助六寿司とは・助六さんと揚巻さん
◆助六寿司
なぜ「巻き寿司」と「揚げ寿司」の二種類のお寿司がはいったものを「助六寿司」というかというと、
歌舞伎の演目の「助六由縁江戸桜」(すけろくゆかりのえどざくら)の「助六」からきています。
助六は主人公の男性の名前で、花魁(おいらん)の「揚巻(あげまき)」さんとのラブストーリーが織り込まれた話です。
その揚巻さんの名前「揚げ」が「揚げ寿司」に、巻きが「巻き寿司」にという洒落みたいなことから、
「巻き寿司」と「揚げ寿司」のセット=「助六寿司」と呼ばれるようになったようですよ。
諸説あるようですが、どうも一番信憑性があるといわれています。
助六寿司のよいところ
助六寿司ファンとしては「揚げ寿司」も「巻き寿司」も大好きで、セットになっているからこそさらに魅力が増すとうものです。
そこでその魅力を掘り下げてみました。
- 寿司飯だから日持ちする
- 手でつまんで一口か二口で食べられる
- 肉・魚を使わないので精進料理のひとつといえる
助六の味付けは、しっかりとした酢味がきいてますね。
具材のかんぴょうやシイタケ、揚げの味付けは甘辛くして、2~3日なら日持ちがします。
素手でつまんで食べられるので、作業をしながらでも食事ができます。
寿司といったら握り寿司しか頭にない人にはちょっと分からないかもしれませんが、
助六のよいところは、お値段的にも手軽という点です。
そのため、いろんな場面で「助六」は食事として提供されますよね。
「助六」が供される場面
助六は行事のときの昼食にとても向いています。
以下、助六が出てきた場面を思い出してみると、
- 保育園・町内会の運動会で配られる
- 学校行事のお土産として配られる
- 通夜ぶるまいの軽食として供される
- 寄合の手土産として配られる
- 観劇の合間の食事に供される
- 親戚の法事に供される
などなど、一定数以上の集まりの食事や軽食、持ち帰りのお土産として「助六」は大活躍します。
これが同じ寿司でも「ちらし寿司」や「握り寿司」だとそうはいきません。
食事の用意をすることが難しいときの「助六」は、大いに助かります。
そして多分ですが、嫌いな人は見たことありません。
すし飯に甘辛い具材は、いつ食べてもおいしいですよね。
巻き寿司の具材・定番
こんどは「助六の具材」をみてみましょう。
「巻き寿司」の具材の定番は、
- 味の濃いかんぴょう
- キュウリ
- 卵焼き
それに彩を添えるように「でんぶ」が加わることもあります。
甘い「でんぶ」が加わるといっそう幅広い味になり、見た目も鮮やかになりますね。
ただ、通夜ぶるまいに供されるときは、精進料理の意味もあるため魚肉の加工品である「でんぶ」は使わないです。
そのほかの具材
上記4種類の次に多いのが、この二種類でしょう。
- 甘辛く煮たしいたけ
- かにかま
そして次に見かけるのは「大葉」。
茶色・黄・緑に赤いでんぶの鮮やかな彩どりが、食欲をそそりますね。
関西の方面では、「かんぴょう巻き」というのがないそうで、巻きずしにもあまり使われないようです。
揚げ寿司の魅惑
「揚げ寿司」は別名「稲荷ずし」ともいいます。
「稲荷ずし」は「おいなりさん」ともいわれ、親しまれていますよね。
甘辛い揚げで覆われた寿司飯、一口ほおばるとその重厚な甘辛さがじわっとおいしい。
一般的な助六の揚げ寿司のほか、「稲荷ずし」で有名な豊川稲荷界隈では、B1グルメとしても人気を博しています。
豊川市の稲荷ずし
日本三大稲荷の一つ「豊川稲荷」(愛知県豊川市)には、様々な稲荷ずしのお店が連なります。
個性豊かな稲荷ずしには、
- カラフル色の揚げ寿司
- 稲荷ずしを丸ごと天ぷらしたもの
- 具材にひじきやにんじん・わさびなどが入った変わり種
- 揚げの間にカツやレタスが挟んであるきつねバーガー
など、目新しい稲荷ずしが食べられますよ。
「稲荷ずしといえば豊川稲荷寿司」と言われるほど、今では知名度が上がっています。
毎月17日(いーなの日) ⇒稲荷寿司の日 として、食べ歩きが楽しめる個性的な門前になっています。
こんなお稲荷さんがあるの!という驚きで楽しいですよ。
稲荷ずしファンはぜひ「豊川稲荷」の門前町へ。^^
愛知県豊川市豊川町1 豊川稲荷
「助六寿司」はうまい!さいごに
すし飯をベースに具材の巻かれた巻きずし、そして甘辛い揚げが口いっぱいに広がる揚げ寿司。
その両方を味わえる「助六」の名前の由来は、ラブストーリーから。
手軽でおいしい食べ物として、人気は衰えることなく親しまれていますね。
「助六」大好き!最高!
コンビニに行くと、こんな「ミニ助六」をはじめ少量サイズが主流になっているみたい。
昔はそれぞれ5個ずつはいって合計10個が多かったとおもいますが、最近のスーパーで見る限り、8個入りが多いです。
食べ飽きない味の代表が「助六寿司」、これからも人気は続くはず。
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