冬の暖房、光熱費って高いですね。一番安いのはいったいどれ?
エアコンは高いの?石油ストーブは乾燥するの?という疑問もこれで解決します。
NHK総合の「助けて!きわめびと」で専門家藤山哲人さん が教えてくれました。
これで自分のウチにぴったりの暖房器具がどれかわかりますよ。
どの暖房器具が光熱費が安いか
「エアコンは電気代が高い」と言われてきました。しかし、実は一番安いのだそうですよ(ただし古いものはダメ)。
光熱費は熱の作り方で決まる
光熱費を決めるのは、熱の作り方です。
熱の作り方は三種類に分かれます、「 直接燃やすタイプ」「電気を熱に変えるタイプ」「圧縮膨張タイプ」です。
それぞれどの暖房器具なのかを確認しますね。
「 直接燃やすタイプ」
石油ファンヒーター、ガスファンヒーター、石油ストーブ、暖炉、火鉢
「電気を熱に変えるタイプ」
電気ストーブ、ハロゲンヒーター、ホットカーペット、こたつ、オイルヒーター
「圧縮膨張タイプ」
エアコン
エアコンの仕組みですが、冷媒というガスが入っていて、それを圧縮することで熱が出ます。
その熱を送風して 温かい風を出しています。
エアコンの光熱費が一番安い!
エアコンの光熱費は 他のものと比べて1/5ぐらいです。これは 新しいタイプのエアコンの場合です。
木造12畳の部屋で外気温7度の時、1時間あたりの費用に換算すると、灯油9円、 エアコン6円 、 ストーブ25円 となります。
光熱費を安くするお手軽暖房対策
藤山哲人さん のおすすめする光熱費を安くする工夫です。
- 隙間テープでドアの隙間を防ぐ・・・ 部屋の暖房効率がアップする。2 メートル 400円くらい。
- コンセントカバーを付けて冷気を防ぐ・・・10個で200円ぐらい
- 銀マットを敷く・・・床からの冷気を防ぐ、一畳サイズで1000円くらい
銀マットのほかの利用法
銀マットはこたつの下に引くと効率的です。床からの冷気がこなくなるので熱効率がアップ。
また湯船に浮かせておくとお湯が保温されたままなので、追い炊きをほとんどしなくてよく光熱費ダウンができます。
そのほか室内の断熱でできること
住宅用の断熱材を窓に貼る。
「建築用の断熱材」として1畳サイズ1000円くらいで販売されいます。
非常にカットしやすいのでカッターで窓の大きさにカットして窓にはめるだけ。
窓全面にはれば、暖房がひつようなくなるくらいの断熱効果があります。
その他、「窓専用断熱シート」を利用するのも断熱効果があります。
暖房による乾燥を防ぐ
暖房すると空気が乾燥します。肌がカサカサになるという経験ありますよね。
ではなぜ空気が乾燥するのでしょう?
温度が上がると湿度が下がるという法則がある
「温度が上がると、湿度が下がる」という法則があるんです。
12畳の広さの大きさで考えるとわかりやすいです。
- 5℃の気温だと300グラムの水蒸気量で湿度100%です。
- 15℃の気温だと500グラムの水蒸気量で湿度100%です。
- 25℃の気温だと1リットルのの水蒸気量で湿度100%です。
なので5℃から25℃に温度を上げると、30%の湿度しかないことになります。
暖房するとべっとりしていたのが、カラッカラになるというわけですね。
燃やすタイプの暖房器具はあてはまらない
しかし!燃やすタイプの暖房器具はこれに当てはまらないんです。
ガスストーブは燃やされると ガスと酸素から⇒二酸化炭素と水ができるんです!
灯油も同じ。灯油は1リットル燃やすとペットボトル一本分(一リットル)の水が出ます!
快適性からみる暖房器具
三番目のポイントは、暖房器具の快適性はどうかという点です。
暖房器具の熱の伝え方には三種類あります。「肌の温もりタイプ」 「南風タイプ」 「太陽タイプ」です。
「肌の温もりタイプ」
肌にじかに温かみが伝わるタイプのもので、ホットカーペットや床暖房があてはまります。
「南風タイプ」
あたたかい南風がそよそよふいてくるタイプで、石油・ガスファンヒータ、ーエアコンがこれにあたります。
「太陽タイプ」
太陽のように強い熱が伝わるタイプで、 石油ストーブ、電気ストーブがあてはまります。
「オイルヒーター」は「 南風タイプ」と「太陽タイプ」の間です。
おさらい・まとめ・あなたにぴったりの暖房器具を見つけよう
暖房器具はまず熱の作り方で区別します。 石油ストーブの燃料を燃やすタイプと 電気を熱に変えるタイプ、エアコンの圧縮膨張させて温めるタイプです。
光熱費が一番安い安いのは、圧縮膨張タイプ新しいタイプのエアコンです。
乾燥を防ぐには、「燃やすタイプ」のガスか石油ストーブがおすすめ。
熱の伝わり方は 3種類あるので、自分の心地よく感じられるものを。
光熱費、乾燥、熱の伝わり方の三つの要素を考えて、自分にぴったりの暖房器具を見つけましょう。
2017年12月9日、NHK総合 きわめびと・藤山哲人さん
藤山哲人さんは、体当たり家電ライターとしてブログや雑誌で活躍中。 藤山さんの記事は電機メーカーの人にも一目置かれる内容です。
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