「恵方巻」とは、2月の節分の日に、その年の吉方位に向かって食べると縁起が良いと言われている寿司です。
寿司なら何でも良いわけではなく、基本的には太巻き寿司が使われます。
1月のお正月を過ぎると、コンビニに「恵方巻」というのぼりがたったり太巻き寿司のチラシが目につくようになります。
恵方巻は太巻き寿司を単に食べるだけではありません。
食べ方や方位にも気をつけて食べる、そんな縁起物のお寿司なのです。
恵方巻は縁起かつぎの太巻き寿司
海苔で巻いた一般的な太巻き寿司は、食べやすいように適当な厚さに切り分けられるのが一般的ですよね。
ですが恵方巻は縁を断ち切らないという縁起をかつぎ、1本をまるごとかじりながらいただくのが習わしとなっています。
そのため、家族4人で恵方巻をいただくなら、1本を4人で分けるのではなく、一人1本、家族4人で4本の恵方巻が必要です。
また、その年によって吉となる方角が異なります。
「吉」の方角
そのため、恵方巻を食べるのなら、その年の吉方位を事前にチェックしておく必要があります。
ちなみに向こう三年の恵方です。
- 2021年(令和3年)、2月3日:南南東
- 2022年(令和4年)、2月3日:北北西
- 2023年(令和5年)、2月3日:南南東
恵方巻の具は7種類
恵方巻は、節分の時期になるとコンビニなどでも販売されていますし、太巻きを作れる人なら家庭で手作りしてもOKです。
具材は基本的に何でもOKですが、七福神にちなんで、具材の種類は7種類にするというルールがあります。
七福神の神様にあやかる
七福神というのは7柱の神様のことで、それぞれのご利益が異なります。
七福神を参拝すれば、7つの災難が取り除かれるとともに、7つの幸せを授かることができると言われています。
そうした七福神にあやかって、恵方巻に入れる具材の種類は7種類なのです。
7種類の具材の選び方
恵方巻に入れる7種類の具材を選ぶ際には、トータルバランスを考えて決めても良いですし、見た目の色合いで決めるのもOKです。
巻き寿司やちらし寿司をイメージしながら、卵やキュウリ、いくら、かんぴょうなどを入れても良いですし、豪華にマグロやサケを入れるのも、もちろんOKです。
たくさん食べられない女性や子供なら、太巻きを作る際の具材やお米の量を調整するのがおすすめです。
具材にレタスなどアッサリしたものを入れても良いですし、キュウリやニンジン、レタスやかんぴょうなど、野菜だけの太巻きでも、具材が7種類なら立派な恵方巻に仕上がります。
縁起のよい具材は?
縁起が良いと言われている具材を選びたいなら、
- 金運アップの意味を持つたまご
- 腰が曲がるまで生きられるという長寿のシンボルであるエビ
- 鬼退治の意味を持つきゅうりや桜でんぷ
その他にも、シイタケやアナゴ、ウナギなどがおすすめです。
恵方巻は一気に食べるのが良し
恵方巻は、太巻き1本をそのまま切らずに頂きます。
しかも、食べる際には少しずつ食べるのではなく、口から離さず一気に食べるようにしましょう。
これは、縁を離さないという意味があり、口から離さずに食べることによって、縁を全て取り入れられるというわけです。
恵方巻とは・まとめ
「恵方巻」とは、2月の節分の日にその年の吉方向に向かって一気に食べる太巻き寿司のこと。
一人一本 、具材は 七福神のご利益にあやかり7種類 入れる。
縁起の良い具材を入れればさらに 運気が上昇するかも。