干し野菜は家庭でも簡単にできます。
干すのに便利なのは「ドライネット(干しかご)」。
キャンプのときの食器乾燥や保管にも使われている、何段にもなったものです。
色や形は違うものもありますが、かごを利用するより乾燥させやすいです。
乾燥した野菜のうまみ、栄養をたっぷりいただきましょう!
おすすめのドライ(乾燥用)ネットを紹介し、干し野菜のできあがりや保存についてお伝えしますね。
干し野菜を作るときのおすすめドライネット
とても便利につかっているのがこのドライネットです。
三段になっていて、全方向から風が入るので乾きが早いようです。
かごで乾燥させるのもいいですが、どうしても下部分が乾きにくく、上下を返す手間があります。
その点こういう吊るすタイプのネットは、材料を入れて風通しのよいところに吊るすだけ。
家の中に入れるにも、吊るすので場所をとらないのが魅力。
ホームセンターで1,000円くらいからあります。
干し野菜に適した野菜は?
干し野菜に向く野菜は、ほとんどの野菜が大丈夫です。
特に人気というかよく作られているのが、大根とシイタケ。
次に人気なのは、人参・ネギ・れんこん・ごぼう・ピーマン・なす・オクラ・白菜・ほうれん草など。
特にきのこ類はおすすめです。
えのき・しめじ・ヒラタケといったきのこ類は、乾燥させると旨味がぐんとアップします。
干し野菜に向かない野菜
では、干し野菜にするのに向かない野菜ってあるのでしょうか。
それはキュウリでは、と言われています。
ですが私は、食べやすい大きさに切って半日ほど干し、炒め物によく使います。
水分が程よく抜けるので、べたつきません。
他には、ほうれん草・水菜・小松菜などの葉物野菜。
そのまま干すより、さっとゆでて水分を取ってから干すのを料理専門家の方がすすめています。
ゆでて水分をとるという手間があるのは、面倒ではありますね。
干し野菜が出来上がるまでの時間・期間
干し野菜を作るには、乾燥した気候がよいです。
そのため秋から冬の間は、干し野菜に最適なとき。
気温が低いのでカビがはえることもありません。
とにかく「乾燥させる」ことが目的なわけですから、湿度が高いというのはダメですね。
冬場は数日放置しておいても、雨さえふらなければ大丈夫ですが、春夏秋の湿度が高くて気温が高いときは、半日でカビがはえてくることがあるので不向きです。
「半乾燥」と「全乾燥」
完全に乾ききった状態が「全乾燥」で、ものによりますがだいたい数日かかります。
一方「半乾燥」はそこまでいたらない、少し水分のある状態。
これは半日~2日くらいです。
その後の保存期間
保存は水分の少しでも残っているものは冷蔵庫へ。
「半乾燥」のものは1週間くらいを目途に使い、「全乾燥」のものは1か月くらいで使い切るのが目安です。
密閉した袋か容器に保管を。
初心者向きの料理
干し野菜の最もおすすめな料理は、お味噌汁の具材にすることです。
干し野菜だけでもいいですし、ほかの具材と一緒にいれても。
いつものお味噌汁よりも、こくと旨味がアップします。
または鍋の材料にも最適です。
「半乾燥」の野菜が適していると思います。
乾燥しているので味が染みやすいため、鍋スープは薄味がむいてます。
煮物に使うときの注意
煮物にも乾燥野菜はピッタリの調理法。
でも注意したいことがあります。
それは乾燥しているので味がとてもしみ込みやすいこと。
「半乾燥」のものは味付けを早めにし、「全乾燥」のものは水でもどして半乾燥状態にしてからの調理がよいと思います。
そしていずれも味付けはいつもより薄めで。
乾燥しているので出し汁の味が染みやすいです。
いつもと同じ味付けにすると、濃すぎることになりかねません。
それに乾燥野菜のもつ「こくと旨味」があるので、調味料の味は少なくても十分美味しく感じますよ。
「干し芋」は蒸してから
干し芋も干し野菜?といえばそうですが、干し芋は皮ごと蒸してから、身をスライスして乾燥させて作ります。
生のまま乾燥ではないので注意を。
おわりに・干し野菜作りに向かない季節
湿度が高く気温が高い季節は、カビの心配があるので干し野菜作りには向いてません。
そこで乾燥野菜そのものを買うという方法もいいかもです。
特に葉物野菜はいくつか常備しておくと、毎日の食事作りの時短になります。
それに栄養価も高く、おいしさも損なわれません。
用意しておけば何かと助かります。
でも自分で作っておけば、量もたっぷりの手作り料理を食卓に出せます。
生のままだと傷みやすい野菜が、乾燥させることで日持ちするようになりますね。
吊るすタイプのネットなら、野菜を裏返したりしなくてOK。
探すときは「干しかご」または「ドライネット」でさがしてみてね。
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