「ブラックフライデー」は何の日?いつのこと?
今日はその話題をサクッと理解できるようにお話しますね。
ブラックフライデーとは、アメリカの祝日である感謝祭(サンクスギビング)の翌日に開催される大セールの日を意味しています。
感謝祭は毎年11月の最終木曜日と定められていて、この日全国的に店舗がすべてクローズします。
ブラックフライデーはアメリカで行われる大セールの日
そして、その翌日には店舗が再開し、多くの人がクリスマスに向けてのショッピングへと繰り出すのです。
大幅な割引のある日
この日は、個人経営のショップから全米に多くの店舗を展開しているチェーン店まで、全米的に大規模なセールが開催され、割引率も普段よりビッグになります。
ブラックフライデーの「フライデー」は、金曜日という意味があります。
前日の感謝祭が木曜日なので、ブラックフライデーは毎年必ず金曜日です。
ブラックの意味は?
ところで、ブラックフライデーの「ブラック」には、どんな意味があるのかご存知ですか?
ブラックは、店の売り上げが黒字になるという「黒」にちなんでいます。
感謝祭を終えた人たちがさまざまなショップへ足を運んで買い物をするため、ショップ側にとって、この日は年間の売り上げを黒字にできる最大のチャンスなのです。
語源は全く違っていた
現在では、ブラックフライデーは「店が黒字を出せる大セールの金曜日」として認識されています。
しかし、ブラックフライデーという言葉が使われ始めたばかりの頃には、大セールとか黒字とか、そうした意味合いはありませんでした。
黒字でなく「魔の金曜日」だった
例えば、アメリカには「ブラックマンデー」と呼ばれる日があります。
これは株式市場が大暴落した日として、アメリカ人にとってはネガティブな日として記憶されています。
ブラックという言葉は、ネガティブな意味で使われていたのです。
1950年~60年にかけての東部フィラデルフィアにおいては、感謝祭後のショッピングで街が朝から晩までごった返し、交通渋滞が恐ろしい状態でした。
そうした状態を現地の交通警察が嘆き、ブラックマンデーにちなんで「ブラックフライデー」と命名したのが語源と言われています。
現在のような「黒字の金曜日」ではなく、どちらかと言えば「魔の金曜日」という意味合いで命名されたのです。
ポジティブなイメージへ
その後、少しでもイメージチェンジを図るために、ブラックフライデーはビッグフライデーなど別の呼び方になったものの、イマイチ浸透しませんでした。
そのため、ブラックフライデーの名前はそのまま残し、ブラックの意味を「最悪」から「黒字」へと差し替えることによって、黒字が出る大セールの金曜日という意味になったのです。
日本には年に一度と銘打った大セールはあるものの、全国規模で一斉にというわけではないですね。
お国柄が違うとはいえ、アメリカではやることがハンパないなっと感じます。