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搾乳方法・手しぼりと搾乳器(さくにゅうき)自分にあう使い方で

赤ちゃん授乳

母乳で赤ちゃんを育てたいのに、いつも必ず赤ちゃんがお乳を吸えるとは限りません。

例えば未熟児で保育器から出せないような場合、吸う力がたりないとき、母乳を哺乳瓶に入れるかスポイトで飲ませるときがあります。

また例えばお母さんが病気にかかって入院している、あるいは家にいても赤ちゃんに授乳させるのはよくないときにも、哺乳瓶で母乳を与えます。

ときには搾って(しぼって)すてることもありますが。

また母乳の出をよくしたいとき、お乳が止まらないようにするために、定期的にお乳を搾って乳房をからにすることもあります。

他にも乳房が張って痛むときにも、お乳を搾ってたまったお乳の量を減らします。

それらのときにお乳を搾る際、手で搾るやり方と、搾乳器(さくにゅうき)を使う方法があります

お乳を手でしぼる方法

お乳をしぼるのにまず始めるのが、手でしぼる方法です。

これは自分の手があれば、誰にでもできる方法なので、産後に病院でやり方を教えてくれるところもあるようです。

特に小さく生まれて吸い付きが悪い、赤ちゃんが自分んで吸えないような場合は、まだ出がよくなっていないお乳をお母さんが搾らないといけません。

手で搾るやり方は、乳首の周りの濃い色の乳輪部と普通の肌の境目あたりを、親指と人差し指で挟んで、胸板方向に1~2センチ押すような気持ちで指を押しあいます

すると乳輪の内側にあるお乳がたまっている場所(乳管洞)から、乳首へ向かってお乳が流れ、乳首から出ます。

赤ちゃんが口に乳首をくわえてお乳を吸うときと同じことをするわけですね。

最初から一人でやるとうまくいかないので、慣れた看護婦さんなどに聞いて始めるのがよいと思います。

数回行えばうまくできるようになります。

手で搾るときの具体的なやり方

乳輪(乳首の周りの色の濃いところ)が張ってるのをやわらげるためにお乳をしぼるのなら、どんな容器にとってもかまいません。

赤ちゃんにすぐ飲ませるために搾るのであれば、手を石鹸できれいに洗ってから始めます。

カップも石鹸できれいに洗ってきれいな布巾でふき、消毒した哺乳瓶と乳首を使います。

お乳を搾ったあと何時間も置いてから使うようなとき、未熟児の赤ちゃんに病院に届けるようなときは、消毒したカップにお乳を搾って、消毒済みの哺乳瓶と乳首をつかって、厳重に無菌状態にして届けます。

親指と人差し指を使う方法

赤ちゃん育児

一般的には親指と人差し指を使って搾ります。

お乳の溜まっている乳管洞を繰りかえし押す方法です。

手を石鹸でよく洗ってから、左の乳房は右手で押し、左手でお乳を受けるコップを持ちます。

右の乳房は左手で押し、右手でお乳を受けるコップを持ちます。

このとき乳輪のすぐ周り近くを、しっかりと押すようにするのがコツです。

乳首そのものを押したりさわったりしないようにします。

おっぱいの仕組みまた押すだけでなく、その後乳房を乳首の方へちょっと引っ張るように搾るとよく出ます。

同じところばかりでなく、指の位置を変えて、10~15個ある乳管洞の全部を押すようにします。

最初のうちは指が疲れてきますので、乳房の右から左へ、また右へと手を変えて行います。

親指とコップを使う方法

もう一つ、親指とコップの淵で乳管洞を押す方法もあります。

このときのコップは、ふちが朝顔形に開いているものがやりやすいです。

石鹸で手を洗ったら、コップを左手に持って乳輪の下側に密着させてあてます。

そのコップをちょっと上に向けて、右手の親指で乳輪の上を側をギュッと押します。

すると乳輪はコップの淵と親指で押さえられるので、そこで親指で乳首の方へグッと押すと、お乳が搾りだされます。

このとき親指は押すだけ、前の方へしごかないよにしてください

最初は親指が疲れますが、じきになれるはずで、そうなるとお乳はほとばしるように順調に出るでしょう。

手で搾る場合は、たまった乳房をカラにするには20分ほどかかりますが、赤ちゃんが飲んで残った乳房をカラにするには2~3分で済むはずです。

搾乳器を使ってお乳をしぼる方法

手で搾るよりずっと楽にできるのが搾乳器です。

手動で動かすものと電動のものがあって、手動のものは片手ででもできるタイプが主流です。

これは取りついているハンドルを片手で微調整しながら、吸引の圧力と速さを自由に調節できます。

手動式は数千円程度で購入できますが、電動式のものはその三倍ほど1万5千円~2万円ほどの価格です。

電動式はスイッチ一つで簡単に搾乳でき、吸引圧の強さも何段階かに調節可能です。

手動タイプでは手が疲れるというお母さんは、搾乳を頻繁にするお母さんには便利です。

手動にしても電動にしても器械をつかうこの方法は、いずれも吸引なので、圧力をかけてお乳を引っ張り出す形式です。

赤ちゃんの口でしごきながら吸うという感覚とは違いますね。

手搾りか搾乳器、どれを選ぶか

乳房が張ってつらいとき、ちょっとの量をしぼるだけなら、手で搾るのが手間がかかりません。

お乳をたくさん作る目的で、乳房をカラにしなければならないなど頻回にしぼるなら、器械を使った方が疲れません。

器械は毎回洗ったり消毒したりなど手間がかかりますが、その点手で搾るだけなら、手を洗って乳首を「洗浄綿」等で拭く程度の手間ですみます。

(昔は洗浄綿で必ず拭くよう指導されていましたが今はそれほどでもないようですね)

手でしぼるのは手間いらずではあっても、肩がこったり疲れがたまることがあります。

そのため器械にするというお母さんもありますが、器械が合わないということもたまにあります。

まずは手で搾ってみて、あまりに負担に感じるようなら器械を検討すればいいでしょう。

※三人の子育てと初孫の育児を体験中の考えや意見です。

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プロフィール
この記事を書いた人
キラコ

美容健康暮らしのライター。公務員として福祉行政に従事。退職後、着付け師範資格所得、着物着付け教室を運営。温泉好き温泉ソムリエ資格取得。美容健康ダイエット情報オタク。成人した子供3人の子育て経験。夫婦でドライブ温泉旅行好き。

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