親の退院のめどがたったものの、リハビリしても介護が必要になりそう。
家に引き取ってやっていけるかしら?
介護もしてくれる老人ホームはどこにある?
そんな退院後の生活や介護の不安、ありますよね。
これからの親の生活や介護の相談をどこですればいいのかわからないというとき、まず最初に相談できるところを紹介します。
退院後は老人ホーム?家?
病院のリハビリは長くて3か月です。
退院後は家に帰ることが決まっていれば問題はないですね。
また、すでに有料老人ホームに入ると決めてあるなら問題ないですね。
ただ介護が必要になった状態で退院し、
- 一人暮らしに戻る場合
- 息子娘が引き取って同居する場合
その場合は、親の面倒を誰がどう見るのかが問題です。
さあどうしよう!?ですね。
そこでこれからのことを相談するのに、一番最初に相談できるところを紹介します。
老人のための最初の相談窓口
無料で相談できる公共の相談窓口がこの三か所です。
- 高齢者総合相談センター (高齢者・家族の相談、都道府県に一か所設置)
- 地域包括支援センター(高齢者の暮らしを地域でサポートするための拠点として自治体などが設置している機関)
- 社会福祉事務所(都道府県及び市に設置が義務付けられている第一線の社会福祉行政機関)
入院しているところが住民票のあるところと違う場合は、住民票のあるところで。
私は「地域包括支援センター」で相談して資料もいただいてきました。
それぞれどんなところか、仕事内容・特徴を紹介しますね。
1・「高齢者総合相談センター」の仕事内容
「高齢者総合相談センター」はシルバー110番とも言われているところ。
高齢者やその家族が抱える様々な悩みの相談に乗ってくれる施設です。
電話または面談での相談が可能。
都道府県に一箇所ずつ設置で、電話の場合は「#8080」とダイヤルすると繋がるようになっています。
相談料は無料。
2・地域包括センターの仕事内容
◆地域包括支援センターでいただいた老人ホーム入所の案内
全ての高齢者の相談を受け付ける施設。
保健師もしくは経験豊富な看護師と社会福祉士と主任ケアマネージャーが いる。
介護だけでなく医療や保険さまざまな領域の関係機関と連携して、高齢者の生活課題に対応する。
具体的な業務内容は、
- 総合相談支援業務
- 権利擁護業務
- 介護予防ケアマネジメント業務
- 包括的継続的ケアマネジメント支援業務
高齢者の生活上の困りごとに対して総合的に相談に乗ってくれるので、退院後どうしたらいいのかを相談できる窓口として最適と思います。
無料。
◆いただいた介護保険制度の冊子
◆いただいた老人ホームの個別の案内冊子
全国的にまだ未整備の地域があるようですから、「地域包括支援センター」がない場合は「社会福祉事務所」へ相談を。
3・社会福祉事務所の仕事内容
社会福祉事務所の主な仕事内容は、
- 生活保護の相談・実施
- 知的障害者の福祉相談・援助、施設への入所
- 母子福祉資金の貸付
- 福祉に関する様々なサービスの提供
その一環として老人ホームの入居相談を行っています。
無料。
相談のポイント
介護が必要な状態で退院することで不安が大きいと思います。
一人暮らしに戻るにしても引き取って同居するにしても、介護保険を利用して生活の援助やリハビリのサービスは受けられます(自立でない場合)。
サービスを受けるのは、どれだけの介護状態かを判断してからになります。
あらかじめ先のようなサービス内容についてわかるパンフレットなど入手しておくとよいですよ。
またそれにかかる費用もある程度は判断できる材料になります(1割負担だが所得により2~3割負担のことも)。
息子娘が引き取る場合は、その住所地でのサービス内容になります。
家で暮らすことができそうもないと考えれば、「老人ホーム」へ入ることも視野に相談を。
「公共の老人ホーム」およびその行政区域の「民間老人ホーム」を把握しているので、その資料を見せてもらう(もらえるのであればいただく)。
公共の機関なので、老人ホームの具体的な評判などは教えてはくれません。
また入居費用や具体的な介護内容などもわかりません(教えてもらえません)。
あくまで相談の窓口です。
相談することで、受けられるサービス内容などの知識を得ることで、真っ白状態だった頭の中に考えるゆとりが出てきます。
本人の考え、支える家族の考えや負担をこれからよく考えてくださいね。
民間老人ホームを最初から考えるなら
病院を退院後は、設備も介護も万全のところに行くという希望なら、上記のような相談をしなくてもかまいません。
有料老人ホームは今や相当数あり、自立している人から重い介護の人・痴呆のある人も受け入れてもらえるところがあります。
「有料老人ホーム」の資料は、「地域包括支援センター」(ない場合は社会福祉事務所)に置いてあるはずです。
それを入手して当たってみることもできますし(ただしその地方のみ)、現在ではインターネットを利用して探す方が、広範囲に探すことができます。
住まいに重点を置いた老人ホームや、医療体制を充実させた老人ホームなど、希望にあったものを探すのはひと苦労です。
費用も含めて我が家の場合はどこが最適なのかを調べるには、まずは検索が一番かもしれません。
できることから用意して、心の準備をととのえておきたいですね。
まずは「資料」を見てみるのも、安心材料のひとつになります。
私が老人ホームを探すのに、ここはとても役に立ちました。
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車いす・補助杖・手すりなどの福祉用具は、介護の認定が下りると負担金(1~2割)で済むので、急がない方がいいかもしれません。
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