お葬式ってどんなもの?
お葬式は大変な作業ですが、葬儀屋さんにお願いすれば、滞りなく行うことができます。
お葬式では多くの儀式が行われます
葬儀側の遺族が通夜を行い、翌日の葬儀・告別式、初七日法要まで行います。
最近では、初七日法要までのことを一緒に行うのが一般的です。
お葬式とはいったい何なのでしょうか?
人が亡くなったとき、葬儀を行う習慣や儀式の正確な意味については、あまり知らないのではないでしょうか。
そして、よく知らないからこそ、お葬式を何か難しいことのように思いがちなのは当然です。
人が亡くなったとき、一般的な仏式の葬儀では、遺族が通夜を行い、翌日の葬儀・告別式、初七日法要まで行います。
ここでいうお葬式とはいったい何なのでしょうか。
一般的な「お葬式」には、ほとんどの人が参加したことがあるのではないでしょうか。
しかし、通常は「告別式」であることがほとんどです。
身内の葬儀を除いて、「お葬式」として参列したことのあるお葬式のほとんどは、実は「告別式」なのです。
一方、葬儀に参列する方は、知人の訃報を知った後に葬儀会場を訪れ、受付を済ませ、僧侶の読経と焼香の後に遺族と一緒に参列するのが一般的な流れです。
しかし、こうしてトラブルなく葬儀を終えたはずの遺族が、「もっと葬儀のことを知っていれば、こんな後悔はしなかったのに」と言うのはよくある話です。
葬儀自体は良かったのですが、本当にきちんと故人の安らかな眠りを祈っていたのだろうか?
と後悔することがあります。
日本の葬儀は「葬儀・告別式」がセットで行われることが多いため、葬儀は告別式と同時に行われるが、実際の宗教儀礼は同じ会場で行われます。
一般参列者が焼香し、僧侶が故人や遺族のためにお経をあげます。
実際に葬儀が行われる葬儀会館の式次第を見てみると、両者が本質的に異なるイベントであることがわかります。
ある意味、葬儀と告別式は別の意味と役割を持ち、このように少し複雑な形で同時に行われるからこそ、一般の人は葬儀に対して戸惑いを感じるのではないでしょうか。
家族葬での葬儀と告別式の考え方
これは、家族葬を正しく理解するための第一歩です。
その第一歩は、「葬儀」と「告別式」を切り離すことです。
お葬式はこの2つが合わさったもので、さまざまな意味があります。
「お葬式」と「告別式」は何のためにあるのでしょうか?
「お葬式」と「告別式」は何のためにあるのでしょうか?
現代の葬儀は『葬儀』と『告別式』から構成されています。
簡単に言うと、故人を火葬場へ運び、火葬することです。
葬儀の最初の役割は、故人の遺体を処理すること
葬儀の最初の役割は、故人の遺体を処理することです。
これは、故人が亡くなったときに最低限しなければならないことです。
法律で、人が亡くなったら、火葬か埋葬しなければならないことになっています。
故人の魂に向き合うこと
葬儀の2つ目の役割は、故人の魂に向き合うことです。
これは、故人の魂に寄り添うことで行われます。
近年、従来の葬儀の枠にとらわれず、故人に対する家族の想いを形にしたオリジナル葬儀が増えてきています。
故人の人生や趣味、人柄を偲びながら、大切な家族を失う悲しみは計り知れません。
故人と最後のお別れをする場
葬儀の第三の役割は、故人と最後のお別れをする場でもあります。
葬儀の場でこそ、故人の死を受け入れ、命の尊さを再認識することができます。
家族の死を受け入れられず、葬儀後も悲しみから立ち直れない人も多いが、家族や親族が集まり、遺族や傷ついた親族の心を慰めることになります。
葬儀は故人と最後のお別れをする場でもあります。
故人がクラシック音楽好きだった場合、交響楽を演奏する音楽葬はオリジナルなセレモニーとなります。
近年は、不況による経済的な問題から、遺体を搬送して火葬するだけの直葬が増えています。
都市部では、直葬が葬儀全体の3割以上を占めるようになったともいわれます。
経済格差が広がる中で、葬儀費用を捻出できない人や、必要最低限の「遺体のケア」しかしたくない人が出てきているのも事実です。
仮に葬儀が質素で費用を抑えたとしても、葬儀であることに変わりはなく、遺族は故人の遺志を受け止めることができるでしょう。
これまで述べてきたように、葬儀は経済的な事情もありますが、故人や遺族、親族にとって重要な儀式です。
告別式は社会との別れを告げる儀式
一方、告別式は、その言葉の通り、社会との別れを告げる儀式です。
告別式の役割は、まず故人が亡くなったことを社会に知らせることです。
家族の死を地域社会に知らせるとともに、故人が生前や仕事でお世話になった人への謝意を表すことです。
また、告別式は遺族が故人と親しかった人たちに感謝の気持ちを伝える場でもあり、故人に代わってお世話になった人たちにお礼を言う場でもあります。
故人の友人、知人、隣人、仕事関係者、そして遺族を対象として行われます。
故人の人生に関わった人たちが集まり、焼香、献花、お別れをすることです。
別れを告げてもらうのです。
葬儀の形がどうであれ、主役は故人であることに変わりはありません。
多くの場合、故人よりも「儀式」の方が重要視されているようです。
一般的な葬儀では、「告別式」は、故人や遺族の友人・知人、あるいは町内会や会社の関係者を対象として行われることが多くなります。
しかし、現代の葬儀では、告別式が簡略化されています。
葬儀と告別式の役割を理解し、葬儀が中心であることを忘れず、バランスをとることが大切なのです。