宇宙葬とは？意味や流れ、費用、手続きなど解説

新しい葬送方法が注目を集めています。

その一つが「宇宙葬」です。

宇宙葬とは、遺骨を宇宙空間に放つ葬送方法で、美しい夜空の中で永遠に眠り続けることができます。

今回の記事では、宇宙葬の意味や流れ、費用、手続きなどについて解説します。

宇宙葬とは何か？意味や特徴について

宇宙葬とは、故人の遺骨や遺灰をカプセルに入れてロケットで宇宙空間に打ち上げる自然葬の一種です。

宇宙葬は1997年にアメリカで始まりましたが、日本でも2008年からサービスが提供されています。

宇宙葬の特徴は、故人の想いを無限の空間に広げることができることや、環境に優しいことです。

また、遺骨や遺灰を地球周回軌道に乗せたり、月面や火星などの惑星に落としたりすることも可能です。

宇宙葬の費用は、打ち上げ方法や目的地によって異なりますが、約30万円から数千万円まで幅広くあります。

注意点としては、打ち上げ日程や天候などの影響で予定が変更される可能性があることや、遺骨や遺灰を分けて送る必要があることなどが挙げられます。

宇宙葬にはどんなメリットがありますか？

宇宙葬には、以下のようなメリットがあります。

宇宙葬は、壮大なイメージがあってロマンを感じる方におすすめです。

宇宙葬のデメリットは何ですか？

宇宙葬には、以下のようなデメリットがあります。

宇宙葬は、デメリットも十分に理解してから決めることが大切です。

宇宙葬の手続きについて知っておくべきこと

宇宙葬の手続きは、業者によって異なりますが、一般的には以下のような流れで行われます。

宇宙葬を希望する場合は、事前に業者に詳細を確認することが大切です。

宇宙葬の種類/宇宙葬の流れと費用について

宇宙葬には、遺骨や遺灰を地球周回軌道に乗せる「地球周回軌道散骨」、月面に落とす「月面供養」、太陽系外へ向かわせる「太陽系外散骨」、成層圏でカプセルを開放して流れ星のように散らす「流れ星供館」などの種類があります。

宇宙葬の費用は、方法や業者によって異なりますが、おおよそ 8万円から270万円 ほどかかります。

宇宙葬を行うためには、専門の会社に依頼する必要があります。

日本では、「銀河ステージ」「エリジウムスペース」「みんれび」などが宇宙葬のサービスを提供しています。

各社では、打ち上げ前後のイベントや記念品なども用意しています。

地球周回軌道散骨

地球周回軌道散骨とは、遺骨や遺品をカプセルに入れてロケットで打ち上げ、地球の周囲を周回する人工衛星に搭載する宇宙葬の方法です。

人工衛星は数年から数十年かけて徐々に高度が低下し、最終的に大気圏で燃え尽きます。故人の想いが宇宙空間で永遠に漂うというメリットがあります。

地球周回軌道散骨を行うためには、「エリジウムスペース」や「みんれび」などの会社に依頼する必要があります。

費用は打ち上げのみなら約40万円から、打ち上げ前後のイベントや記念品なども含めると約200万円までとなっています。

注意点としては、打ち上げ日程や天候などの影響で予定が変更される可能性があることや、遺灰を分けて送る必要があることなどが挙げられます。

月面供養

月面供養とは、遺灰を納めたカプセルをロケットに搭載して月に送る宇宙葬の方法です。

散骨ではなく、カプセルを月面に安置するか、ロケットごと月に落下させるかのいずれかです。

月をお墓にするという考えで、残された人は地球のどこからでも、月を見上げてお墓参りができるというメリットがあります。

月面供養を行うためには、「エリジウムスペース」などの会社に依頼する必要があります。

費用は約120万円からとなっています。

注意点としては、打ち上げ日程や天候などの影響で予定が変更される可能性があることや、遺灰を分けて送る必要があることなどが挙げられます。

地球周回軌道散骨

地球周回軌道散骨とは、遺骨や遺品をカプセルに入れてロケットで打ち上げ、地球の周囲を周回する人工衛星に搭載する宇宙葬の方法です。

人工衛星は数年から数十年かけて徐々に高度が低下し、最終的に大気圏で燃え尽きます。

故人の想いが宇宙空間で永遠に漂うというメリットがあります。

地球周回軌道散骨を行うためには、「エリジウムスペース」や「みんれび」などの会社に依頼する必要があります。

費用は打ち上げのみなら約40万円から、打ち上げ前後のイベントや記念品なども含めると約200万円までとなっています。

注意点としては、打ち上げ日程や天候などの影響で予定が変更される可能性があることや、遺灰を分けて送る必要があることなどが挙げられます。

流れ星供館について

流れ星供館とは、遺灰を納めたカプセルを人工衛星に搭載して打ち上げ、数年間地球の周回軌道を旋回した後、大気圏に突入して流れ星のように燃え尽きる宇宙葬の方法です。

故人の想いが空に広がり、家族や友人が見上げることができるというメリットがあります。

流れ星供館を行うためには、「エリジウムスペース」や「みんれび」などの会社に依頼する必要があります。

費用は打ち上げのみなら約30万円から、打ち上げ前後のイベントや記念品なども含めると約100万円までとなっています。

注意点としては、打ち上げ日程や天候などの影響で予定が変更される可能性があることや、遺灰を分けて送る必要があることなどが挙げられます。

宇宙葬とは？意味や流れ、費用、手続きなど解説まとめ

宇宙葬は、遺骨を宇宙空間に放つ葬送方法で、美しい夜空の中で永遠に眠ることができるという魅力があります。

実際には、宇宙葬を行うためには手続きが必要であり、費用も高額になるため、十分に準備をする必要があります。

しかし、地球に埋葬されることに抵抗を感じる人にとっては、宇宙葬は新たな選択肢として注目を集めています。

宇宙葬も含めた自然葬の種類については、遺骨をお墓に納めるのではなく、自然の中に埋葬や散骨する方法のことです。

自然葬の種類には、以下のようなものがあります。

いずれも故人の生前の願いを叶え、自然との一体化を図る葬法です。