「遺骨ダイヤモンド」とは、故人の遺骨を高温・高圧下で処理してダイヤモンドに変える技術のことです。
遺骨からダイヤモンドができるの!?
ホント?嘘でしょ!
ともう方も多いでしょう。
「遺骨アクセサリー」は、遺骨を成型してペンダントやピアスなどのアクセサリーに収め手元供養することです。
故人との思い出を永遠に形に残すことができるため、最近では注目を集めています。
遺骨ダイヤモンドとは?
遺骨ダイヤモンドとは、故人の遺骨や遺灰から炭素を抽出して作られる合成ダイヤモンドのことです。
天然石のダイヤモンドに近い結晶ができあがります。
価格はカラットやカット、デザインによって異なります。スイスなどに遺骨ダイヤモンドを製作する会社があります。
遺骨ダイヤモンドの作り方
遺骨ダイヤモンドの作り方は、以下のような手順で行われます。
- 遺骨や遺灰、もしくは毛髪から炭素のみを抽出します。
- 高温下にて炭素をグラファイトに変換します。
- グラファイト粒子が細かいほど上質なダイヤモンドになります。
- 5万気圧以上・1,300℃以上で高圧高温圧縮します。
- 原石に任意のカットを施すもしくはそのままで納品します。
遺骨ダイヤモンドを生成するための遺骨量は?
遺骨ダイヤモンドを生成するためには、焼却後の遺骨の1/4~1/5程度である300g程度が必要です。
最大1カラットほどのダイヤモンドが作れます。
遺骨ダイヤモンドの色
白色や青色、黄色や赤色などのカラーダイヤモンドがあります。
カラーダイヤモンドは、ご遺骨の炭素に含まれる微量な不純物によって発色します。
遺骨ダイヤモンドを製作する会社について
遺骨ダイヤモンドを製作する会社は、主に以下の3つがあります。
ロニテ(LONITE)
スイスに本拠を持つ会社で、遺灰や遺骨、遺髪からダイヤモンドを製作します。
ロニテ(LONITE)は、故人様やペットのご遺灰やご遺骨、ご遺髪からダイヤモンドを作るサービスを提供しているスイスの会社です。
以下の特徴があります。
- 遺骨ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ高温高圧の環境で、遺灰から抽出した炭素を使って作られます。
- 遺骨ダイヤモンドは、重金属や不安定な化学物質、着色剤などは一切添加せず、100%安全です。
- 遺骨ダイヤモンドは、計25回の7つの精密品質検査が行われており、認定保証書が付きます。
- 遺骨ダイヤモンドは、色や形やサイズなどを自由に選ぶことができます。
ロニテ(LONITE)の料金は、遺骨ダイヤモンドの色や形やサイズによって異なります。
例えば、色がホワイト、形がラウンド、サイズが0.25カラットの場合、約120万円万円で、~約500万円程度の料金です。
アルゴダンザ
スイスに本拠を持つ会社で、遺骨や遺灰、遺髪からメモリアル・ダイヤモンドを製作します。スイス工場は見学自由で、日本からも多くの方が訪問されています。
アルゴダンザでは、ピュア・ダイヤモンド、スタイラス・ダイヤモンド、ヘアー・ダイヤモンドの3種類の遺骨ダイヤモンドを製作しています。
価格はサイズや色によって異なりますが、約50万円から300万円程度です。
2004年に設立され、全世界30か国以上でサービスを提供しています。
透明性の高いサービスを行っており、遺灰や遺骨の返却や追跡番号の発行などが可能です。
ライフジェム
ライフジェムはアメリカに本拠を持つ遺骨ダイヤモンドの会社です。
ライフジェムでは、ブルー、レッド、グリーン、イエローの4色の遺骨ダイヤモンドを製作しています。
価格はサイズや色によって異なりますが、約50万円から400万円程度です。
遺骨ダイヤモンドに嘘はない?
遺骨ダイヤモンドにウソはありません。
遺骨ダイヤモンドは、ご遺骨の炭素を使って合成された本物のダイヤモンドです。
遺骨ダイヤモンドや手元供養は、法律的にも問題ありません。ご遺骨を自宅に保管することは、違法ではないからです。
遺骨をアクセサリーにする
遺骨アクセサリーとは、遺骨を加工してリングやペンダント・ブレスレットなどのアクセサリーとして、故人を身近に感じられるようにしたもので、手元供養の一種になります。
遺骨アクセサリーのペンダントタイプのものは、遺灰の一部を納めることができるようになっているものもあります。
遺骨アクセサリーは、貴金属やステンレス・チタンなどの素材で作られており、価格は数千円から数十万円まで幅広くあります。
TOMONiは遺骨や遺灰からジュエリーをつくるオーダーメイドサービスです。
ソウルジュエリーは、ペンダントトップに遺骨や遺灰・遺髪などを納めることができるジュエリーです。
未来創想は、貴金属や医療用ステンレス・チタンなどの素材で作られた遺骨アクセサリーを販売しています。
メモリアルジュエリーのTOMONi
遺骨や遺灰ジュエリーを作るメモリアルジュエリーのブランドで、愛する人とずっと一緒にいたいという想いをカタチにするものです。
TOMONiは、遺骨や遺灰を特殊な樹脂で固めてピアスに納めることができます。ピアスのデザインは、サファイアやダイヤモンドなどの宝石を選ぶことができます。
TOMONiは日本の会社で、東京都港区に本社があります。
ソウルジュエリー
ソウルジュエリーとは、ペンダントトップに遺骨や遺灰・遺髪などを納めることができるジュエリーです。
最愛のひとを身近で肌身離さず感じることで、いつでも・どこでも供養ができる「手元供養」のアクセサリーです。
ソウルジュエリーは、シンプルなデザインからパールやハートなどのモチーフを使ったものまで、さまざまなシリーズがあります。
素材はK10や合わせガラスなどが使われています。価格は1万円台から5万円台まであります。
未来創想
遺骨アクセサリーの未来創想とは、手元供養品の遺骨ペンダントやミニ骨壷などを製造販売している会社です。
遺骨アクセサリーは、ご遺骨を納めることができるペンダントトップで、素材やデザインにこだわって作られています。
ミニ仏壇は、ご遺骨を納めることができる小さな仏壇で、お部屋に合わせて選べるようになっています。
未来創想では、従来の形にとらわれない新しい葬送・供養・想いを提案しています。
遺髪からダイヤモンドを制作
遺髪からダイヤモンドを制作するには、高度な技術と最先端の機械を駆使して、髪の毛に含まれる炭素を抽出・精製し、高温高圧の環境で結晶化させる必要があります。
遺髪からダイヤモンドを制作する業者はいくつかありますが、その中でもLONITÉなどが有名です。
遺髪からダイヤモンドを制作するメリットは、故人と永遠につながることができるだけでなく、エシカルで高品質なダイヤモンドを手頃な価格で入手できることです。
遺髪からダイヤモンドを制作するのに必要な量は、毛髪の場合は約3gです。
ただし、遺骨や毛髪に含まれる炭素の含有量には個人差があるため、これらの量は目安となります。ダイヤモンドの大きさによっても必要な量は変わります。
遺髪からダイヤモンドを制作するのにかかる時間は、業者によって異なりますが、一般的には4ヵ月〜6ヵ月ほどです。
天然のダイヤモンドが生成される高温高圧の環境を再現するために、専用の設備と技術が必要となります。
遺骨ダイヤモンド/遺骨アクセサリーを作るメリット
遺骨ダイヤモンドを作るメリットはいくつかあります。
- ジュエリーとして身に付けられる
- お墓がいらず、管理の手間が省ける
- 半永久的に美しい状態をキープ
- 唯一無二のダイヤモンドができる
- ペットの遺骨でも対応可能
遺骨ダイヤモンドを作る方法は、ご遺骨から炭素を抽出し、高温高圧で結晶化させるというものです。
製作期間は約6か月から1年程度です。
遺骨ダイヤモンドの手元供養は法律的に問題ありませんか?
手元供養とは、自宅や身近なところに遺骨の全部または一部を保管して供養する方法です。
手元供養のメリットとしては、故人といつでも一緒にいられることや、お墓の管理費用がかからないことなどが挙げられます。
手元供養の方法には、遺骨をミニ骨壷に入れる方法や、遺骨ダイヤモンドや遺骨ペンダントなどのアクセサリーにする方法などがあります。
遺骨ダイヤモンド/遺骨アクセサリーについて/永遠の思い出を宝石に変える方法まとめ
故人との別れは辛いものですが、「遺骨ダイヤモンド」「遺骨アクセサリー」を作ることで、故人との思い出を宝石に変え、いつまでも身近に感じることができます。
また、ダイヤモンドは永遠の輝きを持つことから、故人の魂がいつまでも輝き続けることができます。
ただし、遺骨ダイヤモンドを作るには費用がかかる上に、注意点もありますので、事前にしっかりと調べておくことが大切です。