仏壇に供える花は、仏花と呼ばれます。
仏花として通年で選ばれる花の中には、輪菊、小菊、カーネーション、ユリなどであります。
仏壇にお供えする花は？
仏壇に供える花の色は、3色または5色が一般的です。
3色であれば白・黄・紫、5色であれば白・黄・紫・赤・ピンクです。
仏壇に供えるべき花としては、菊が最も代表的です。他にも梅や桜などの季節の花や、バラやカーネーションなどの洋風の花もOKです。
仏壇に供えてはダメな花としては、百合や蓮などの強い香りのある花や、朝顔や向日葵などの一日でしぼむ花が挙げられます。
また、赤いバラやカーネーションなどの恋愛を象徴する花も避けたほうがよいとされています。
仏壇に供える花の供え方
仏壇に供える花は、奇数でひし形に供えるのがマナーです。
一般的には3本か5本が適しています。
仏壇に供える花は、水切りをし、水をこまめに替えると長持ちします。また、花びらや葉が落ちたらすぐに取り除くことも大切です。
仏壇に供える花は、生花でなくても造花やプリザーブドフラワーでも構いません。
ただし、色あせたり汚れたりした場合は新しいものと交換するようにしましょう。
仏壇に飾る花に決まりはありますか？
仏壇に飾る花には、基本的に決まりはありませんが、いくつかのマナーや注意点があります。
- 花の色は3色あるいは5色にするのが一般的です。
- 花の数は奇数にするのがマナーです。
- 左右対称になるように二束で一対の花を飾ります。
- ひし形になるように花を供えます。
また、仏壇の花の定番としては、菊・カーネーション・カスミソウなどがあります。
これらの花は長持ちしやすく、清楚で落ち着いた印象を与えます。
仏壇に飾る花は、仏様やご先祖様への敬愛や尊敬の心を込めて飾るものです。
一般的には、二束で一対の花を左右対称に飾るといわれています。
花立という仏具を使って飾りますが、スペースがない場合は1つだけでも大丈夫です。
花の種類や色にも意味があります。
例えば、浄土真宗では法事に使う花は白色や青色が好まれます。
また、菊や樒などは長持ちするため仏花としてよく使われます。
プロっぽく仕上げるコツとしては、樒で基礎を作り、リンドウで芯を作り、小菊や輪菊などでボリュームを出し、スターチスなどで立体感を出すという方法があります。
仏壇にお花を飾る位置について
仏壇にお花を飾る位置について、一般的には、仏壇の正面から見て中央に高炉、右に燭台、左に花瓶（花立て）という位置関係になります。
花瓶は左右で一対になる位置についていますので、同じ花束をふたつ用意して飾りましょう。
もし花瓶が1つしかない場合は、向かって左にお花を飾りましょう。
仏壇内の仏具やお供え物の配置位置は、基本的に宗派での違いはありません。
仏壇のお花を替える頻度
仏壇のお花を替える頻度は、季節や気温によって変わりますが、一般的にはお花がしおれたり、水が濁ったりしたら替えるのが良いとされています。
真夏は2～3日、春秋は1週間～10日、冬は2週間持つこともあります。
お花を長持ちさせるコツとしては、水を毎日替えることや、茎の先を切ることなどがあります。また、飾るお花の数は奇数にするのがマナーです。
仏壇に造花を飾ることについて
仏壇に造花や常花、プリザーブドフラワーを飾るのは、決していけないことではありません。
ただし、生花に比べて手入れが必要なく長持ちするというメリットがある一方で、季節感がなく新鮮さがないというデメリットもあります。
仏様やご先祖様には、季節の移り変わりや自然の恵みを感じさせる生花を供えるのが理想的です。
生花は咲き誇って散っていく姿が人間の一生に似ているとも言われます。
しかし、生花を常に用意するのは大変ですし、お仏壇のスペースや環境によっては生花が枯れやすかったりする場合もあります。
そういう場合は、造花でも問題ありません。ただし、汚れたり色あせたりしたら交換するようにしましょう。
また、造花を選ぶ際には、菊や樒などの仏事でよく使われる種類や色を選ぶと良いでしょう。
仏壇に飾る花瓶はどこで買うか
仏壇用の花瓶は、仏具店や100円ショップ、ホームセンター、インターネット通販などで購入できます。
ただし、購入先によって花瓶の傾向や価格が異なるため、それぞれのメリットやデメリットを踏まえて商品を選ぶようにしましょう。
仏具店では、仏壇に合わせたサイズや色、素材の花瓶が豊富に揃っています。
また、専門的なアドバイスも受けられます。しかし、価格は高めであることが多く、近くに店舗がない場合もあります。
100円ショップでは、安価で可愛い花瓶が見つかることがあります。
しかし、サイズや色のバリエーションは限られており、品質も低い場合があります。
ホームセンターでは、一般的な花瓶を比較的安く手に入れることができます。
しかし、仏壇用の花瓶はあまり多くなく、デザインもシンプルなものが多いです。
インターネット通販では、様々な種類や価格帯の花瓶を探すことができます。
また、自宅に届けてもらえるので便利です。
しかし、実物を見て触って確かめることができないため、サイズ感や色味などが想像と違う場合もあります。
仏壇に供える花にはタブーがある
仏壇に供える花にはタブーとされているものがいくつかあります。
一般的に、以下のような花は避けるべきです。
- バラ：トゲがあるため、苦しみや痛みを連想させるという理由でタブーとされています。
- 彼岸花：死者の魂を呼ぶという言い伝えがあるため、タブーとされています。
- 派手な色や見た目の花：華美で不謹慎だと感じられる可能性があるため、タブーとされています。
仏壇に供える花は、白や淡い色のシンプルなものが好ましいです。
また、季節や宗派に合わせて適切な花を選ぶことも大切です。
仏壇に供える花の生け方は？
仏壇に供える花の生け方は、宗派や地域によって異なる場合がありますが、一般的には以下のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 花立：仏壇に飾る花瓶のことで、一対で両脇に置くか、一つだけで中央に置きます。
- 花材：白や淡い色のシンプルな花が好ましく、タブーとされている花は避けます。季節や宗派に合わせて適切な花を選びます。
- 高さ：仏壇の扉や屋根に触れないようにします。また、仏像や位牌よりも低くすることがマナーです。
- 形：仏壇の中央から見て左右対称にすることが基本です。また、上下左右にバランスよく飾ります?。
- コツ：樒（しきみ）を生けると清浄感が出ます。リンドウや小菊で「芯（しん）」を作り、スターチスなどで立体感を出すとプロっぽく仕上がります。
以上が仏壇に供える花の生け方の基本です。
仏壇用供花以外にもお供えするものはありますか？
仏壇にお供えするものは花だけではありません。
毎日のお勤めで供える「五供（ごくう）」というものがあります。
五供（ごくう）とは
- 線香
- 花
- 水
- ろうそく
- ご飯
の5種類です。
これらのものは仏様やご先祖様へ敬愛や尊敬の心を込めて供えるものです。
また、お盆やお彼岸、法要などには、故人が好きだったものや季節の果物などを供えることもできます。
ただし、殺生を連想させるものや五辛とされるにんにく・玉ねぎ・ネギ・ラッキョウ・ニラなどは避けるようにしましょう。
五供（ごくう）を用意する時に気をつけること
五供（ごくう）を用意する時に気をつけることはいくつかあります。
例えば、
- 線香は一日に三回、朝・昼・夜にあげるのが一般的です。
- 花は生花で清潔なものを選び、枯れたらすぐに取り替えます。
- 水は毎日新しいものに替え、清潔な器に入れます。
- ろうそくは火事に注意して消し忘れないようにします。
- ご飯は白米で少量を供え、毎日新しいものに替えます。
以上のようなことを心がけて、故人や仏様への敬意や感謝の気持ちを込めてお供えしましょう。
仏壇にお供えする花は？花瓶、生花、造花、飾る位置は？まとめ
お供え物をネットで買うこともできます。お供え物の特集やランキングを見ることができます。
お花や果物、お菓子、線香やろうそくなど、様々な商品があります。
ネットで買う場合は、配送日や時間帯を指定したり、直接故人のご家族に届けることもできます。
仏壇にお供えする花、花瓶、生花、造花、飾る位置などについてまとめました。
